No.1118

2026.05.01

最先端AI・多彩な技術で応対性能が進化した人型ロボット

Pepper+

Pep-top

概要

「Pepper+(ペッパープラス)」とは、最先端のAI技術と映像分析技術、多様なアプリケーションを搭載した人型ロボット。2014年6月に誕生した「Pepper」の進化型で、動作性や親しみやすいキャラクターはそのままに、AIエージェントを含む最新技術を組み合わせて応対性能を強化した。「AI接客エージェント」では、人物の特徴をもとにその人に合わせた質問を投げかけ、会話の中でニーズを引き出して商品やサービスを提案できる。店舗の集客・接客・販売促進のほか、オフィスの入退室管理にも対応する。小売業をはじめ、観光、医療、介護などの幅広い分野に展開予定で、人とロボットによる共生社会の実現を促すと期待される。

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なぜできるのか?

人型ロボット「Pepper」が進化

2014年6月5日の誕生以来、改良を重ねてきた人型ロボット「Pepper」を進化させた。ベースの「Pepper」は生成AIや顔認識技術などを備え、会話・ジェスチャーと胸部のタブレットを用いて人と双方向のコミュニケーションが可能。スマホアプリのように使える「ロボアプリ」を展開しており、用途や事業内容に応じて利用できる。本体には2Dカメラやマイクのほか、頭部タッチセンサー・3Dセンサー・ジャイロセンサー・手部タッチセンサー・赤外線センサー・レーザーセンサー・バンパーセンサーといった多数のセンサーを実装。また、360°自由に動けるオムニホイールを採用し、豊かな表現や安全な動き・移動を実現した。身長は121cm。ソフトバンクロボティクスは2026年2月、「Pepper」が世界初の量産型ヒューマノイドとして「ギネス世界記録™」に正式認定されたと発表した。
「Pepper」の設計をもとに、「Pepper+」ではタブレットを一新して一部のデザインを見直し、AIエージェントを含む最先端AIと映像分析技術を搭載した。ロボアプリは、オフィス向けやエンタメ系など多様なジャンルのアプリをラインアップした。

プロの実演販売技術をもとに接客用AIを構築

実演販売士のコミュニケーション・トーク技術をAIで再現したロボアプリ「AI接客エージェント」を搭載。声かけから商品販売まで、現場の接客に対応できる。搭載カメラで通行人を認識し、服装や見た目などに合わせて声かけを実施。タブレットも用いて会話を重ねながら、その人の特徴や嗜好に合わせた商品を提案する。
対話力の向上にあたっては、実演販売やコンテンツ制作などで“オモシロく売れる化”を実現するKODEKAの協力を得た。芸人・元芸人や放送作家が多数所属する専門会社で、購買心理学とお笑い思考を掛け合わせた独自プロモーションを手がけている。KODEKA監修のもと、同社のプロ実演販売士「実演笑売士®」のコミュニケーション術をAIで再現し、接客ノウハウをプロンプト化した。導入時の教育コストを抑えて早期に運用を始められる。

顔認証を軸にした入退室管理機能

顔認証技術を用いたオフィス向けの入退室管理アプリで、来訪者・従業員の認証とスムーズな応対を実現する。オフィスのDXを支援するコクヨとAI・生体認証ソリューションなどを手がけるTIGEREYEが共同開発した顔認証技術に、スマートキーを組み合わせた。リアルタイムで人の顔を認識し、認証結果に紐づく個別の情報をもとにドアの解錠や案内ができる。マルチモーダルAIで来訪者の訪問履歴や表情を考慮した対話ができ、企業独自の案内を含めるといったトークスクリプトのカスタマイズにも対応する。
TIGEREYEのソリューションを通じた業務システム連携も可能で、顔認証で従業員の出退勤を自動記録したり、ストレスチェック機能と連携したりと、企業課題に合わせて仕組みを構築できる。

ロボアプリによる拡張性

「AI接客エージェント」「入退室管理」を含む5つのロボアプリをリリース。今後も追加予定で、機能拡張しやすい設計にしている。観光施設やホテルでの活用を想定した「即興カメラマン」では、観光地・店舗の背景やセリフなどを組み合わせて画像生成でき、QRコード®でスマホに保存可能。今後の展開として、商品プロモーションやイベント会場でのエンタメ系コンテンツとしての提供も見据えている。そのほか、楽曲を当てるゲームや〇×クイズなど多様なゲームをまとめた「Pepperゲームセンター」、人との会話をベースにAIで歌詞・メロディ・ダンスを生成し、即興でオリジナルミュージカルを披露する「あなたの話deミュージカル」を搭載した。

相性のいい産業分野

メディア・コミュニケーション

人物に合わせた応対と過去履歴によるパーソナルな接客体験の提供

製造業・メーカー

「Pepper+」のやり取りからトレンド・ニーズを捉えて商品開発を推進

アート・エンターテインメント
  • レジャー施設やイベント会場で来場者の会話に合わせて即興ミュージカルを提供

  • イベントで会場説明や来場者とのやり取りを担当して進行をアテンド

AI

来客・来訪者とのやり取りを分析して施策や新規事業を提案するAIの開発

IT・通信

入場記録に応じてディスプレイやエレベーターなどを動かしアテンドする館内設備の構築

この知財の情報・出典

・特許 第6351725号/ 第6416935号/ 第6466460号/ 第6521954号/ 第6715952号 etc.

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