イーロン・マスク氏のスタートアップ企業ニューラリンク（Neuralink）は、脳インプラントについて欧州初のイギリスで臨床試験を開始すると発表した。

同社は、完全埋め込み型のブレイン・コンピュータ・インターフェース（BCI）を開発する企業だ。

同社は2024年に、米国で初めて人の脳に埋め込む「PRIME試験」を実施し、成功している。この成功に基づき、欧州初のイギリスでの臨床試験「GB-PRIME」を実施するのだという。試験は、University College London病院とNewcastle upon Tyne Hospitals病院で行われるとのこと。

この試験では、アメリカでの「PRIME試験」と同様に、インプラントと手術用ロボットの安全性を評価し、重度の麻痺を持つ人が思考でデバイスを操作し、デジタル世界と関わることを可能にするBCIの初期機能を評価することを目的としている。この臨床試験は現在、筋萎縮性側索硬化症（ALS）、脊髄損傷、またはその他の神経疾患により両手の使用が制限されている、または全く使用できないイギリス居住者を対象としている。

また、この英国初の臨床試験の開始にあたり、医薬品・医療製品規制庁（MHRA）、医療研究庁（HRA）、ウェールズ保健医療研究機構（HCRW）、研究倫理委員会（REC）の承認を取得したとのことだ。

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Top Image : © Neuralink