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2024.08.09

知財ニュース

ゴム人工筋肉ロボットの《Morph inn》が虎ノ門「ARCH」に8/21から出現、ブリヂストン×Konelのトークセッションも開催

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ブリヂストンの社内ベンチャーであるブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズと、クリエイター集団 Konelは、ゴム人工筋肉を用いた“やわらかいロボット”「Morph(モーフ)」を開発した。2024年5月には、「Morph」を核とした無目的室「Morph inn(モーフ イン)」を開業。東京都表参道の「seeen」にて、自然の動きをインストールしたやわらかいロボットに身をゆだね、忙しい日常の中でも無目的な時間を過ごせる空間を提供した。

連日満員御礼となり約500人にあまりが体験した初回の「Morph inn」の反響を受け、2024年8月21日(水)〜8月28日(水)の期間、「ARCH Toranomon Hills(アーチ 虎ノ門ヒルズ)インキュベーションセンター」にて第二回となる開催が決定した。

NZ92289 2jpg 表参道「seeen」にて開催された、無目的室「Morph inn」(モーフ・イン)の様子

「Morph」には、ブリヂストンが手がけるゴム人工筋肉「ラバーアクチュエーター」を用いている。ラバーアクチュエーターは、同社のゴム素材研究やタイヤ・油圧ホースの技術を活用したプロダクトで、ゴムチューブと高強度繊維のスリーブで構成。ゴムチューブに空気や油などを注入し圧力を加えて膨張させることで、人の筋肉のように収縮させる。人の指のように柔らかくモノをつかめるため、産業用ロボットハンドなどに活用できる。

ブリヂストンではこれまでも、パートナーとの共創などでソフトロボティクス事業のビジネスモデルを探ってきた。ただこれまで活躍の場は工場や物流倉庫などがメインだったため、ソフトロボティクスの領域を拡張する今回のプロジェクトを開始。キーワードを「人とロボットとの歩み寄り」 ―人とロボットが互いを信頼しゆだね合う体験にある― として、その未来の具現化を試みる。

「Morph」には、生物の胎動や呼吸、潮の満ち引きなどのモーションデータをインストールしており、自然界の営みに応じてゴム人工筋肉が有機的に動作する。これは映像から特徴点を抽出するセンシング技術を用いて制御データを生成する独自システムにより実現している。様々な自然界の動きを再現する「Morph」からは、生物ともロボットとも異なる「Morph」ならではの息遣いが感じられるという。

本プロジェクトには現在、東レやTengun-labelといった複数企業がパートナーとして参画。従来のロボットの枠にとらわれず、より良い未来に向けてのバックキャスト活動を推進すべく、さらなる共創パートナーを募集している。

「Morph inn」in ARCH Toranomon Hills 開催概要

会期:2024年8月21日(水)〜8月28日(水)
会場:ARCH Toranomon Hills 〒105-6404 東京都港区虎ノ門 1丁目17番 1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 4階(『虎ノ門ヒルズ駅』B3.B4出口直結)

Webサイト:無目的室「Morph inn」
公式X(旧Twitter):@Morph__inn

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記念トークセッション 

《無目的室「Morph inn」は、表参道で何を引き寄せたのか。〜新規事業開発のすすめ〜》ARCH Toranomon Hillsでの開催を記念して、会期中の8月27日に新規事業開発としての「Morph inn」の裏側について語るトークセッションを、ARCH会員向けにブリヂストン 山口真広氏とKonel 出村光世氏とで開催予定。同イベントは、一般向けにZOOMでのオンラインイベントとして配信予定。

開催日時:8月27日(火)18:00〜19:30
配信視聴応募用URL:https://morphinnarch.peatix.com

▼スピーカー
音山 哲一(ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ CEO)
2001年JFEからブリヂストンへ中途入社。エンジニアとして世界最高峰の四輪レースのF1向けタイヤの材料開発を担当。12年に職業人として大きな転機となる本社グローバルマーケティング戦略部門へ異動、トラック向けタイヤの商品戦略に従事。再度19年技術戦略部門へ異動、オープンイノベーションの推進を担当。
20年秋よりソフトロボティクス事業化プロジェクトの責任者を担当。23年よりブリヂストン初の社内ベンチャー「ソフトロボティクスベンチャーズ」を設立、CEOに就任。

山口 真広(ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ 創業メンバー/主幹)
青年海外協力隊(エチオピア)、国際NGOインターン(ガーナ)を経て、住友化学に入社、マラリア撲滅事業に携わる。南アジア・東南アジア市場において市場開拓、新商品開発のみならず、NGOや社会起業家、異業種企業との共創による新たなビジネスモデル構築に従事。立ち上げた事業を子会社へ移管後、2018年にブリヂストン中途入社。2020年より社内スタートアップのソフトロボティクス ベンチャーズを立ち上げ、創業メンバーとして事業化推進中。GOOD DESIGN賞、iFデザインアワード金賞受賞。一般社団法人イノベーション・ジャパン理事。エチオピアバスケットボール男子ナショナルチーム元アシスタントコーチ。

出村 光世 (Konel/知財図鑑 クリエイティブディレクター/CEO)
2011年アクセンチュアに所属時にクリエイティブ集団Konelを創業。東京、金沢、京都、ベトナムを拠点とし、30職種を超える異能のクリエイターと、デザイン・研究開発・アートの領域を横断するプロジェクトを推進。2020年、イノベーションメディア「知財図鑑」を立ち上げ、新規事業とテクノロジーのマッチングを開始。クリエイティブディレクター/プロジェクトデザイナー/知財ハンターとして分野を超えた未来実装を続けている。

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