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2023.01.27
知財ニュース
世界初の「匂いのNFT化」、匂いや香りをデータ化し、スマホでダウンロード・再生できる「匂いNFT」開始

Horizon株式会社は2022年12月30日、匂いや香りをデジタルデータに変換しNFTに記録し、匂いのデジタルコンテンツとして管理、ダウンロード販売できる「匂いデータのオンラインストア」の推進を発表した。
本サービスは、同社が独自開発した匂いをデジタル伝送する統一規格「Digital Smell Format(DSF)」によるもの。これは、カートリッジ番号や噴霧時間、再生可能回数などの匂いに関する情報が記録されたカートリッジで、専用ディフューザーでこれらの情報を読み取ることで、ディフューザーで香りを合成できる。
本サービスでは、匂いの作者や権利者が同社に匂いのデジタル化を依頼することで、匂いをデジタルデータに変換可能。変換されたデータはブロックチェーンを用いて構築した著作権管理システム「Digital Smell Patentシステム」で登録され、著作権管理されるという。
また、匂いデータを受領した匂いの作者や権利者は、匂いのデータ販売サイト「Smell Mafia」にて、NFT化された匂いデータを出品できる。匂いデータを購入したユーザーは、Bluetoothに接続されたディフューザーから匂いを再生可能。なお、購入代金には著作権料も含まれ、同社を通じて権利者に支払われるとのこと。
同社は、芸能人・著名人・アーティスト・キャラクターのイメージフレグランスを制作し、楽曲や動画に匂いをつけてパッケージ販売することで、ファンのエンゲージメントの向上も図れるとしている。またゲームにも匂いの要素が加わることでさらなる発展が遂げられるという。
同社では、香りのDXやSmell to Earnにより私たちの生活がより豊かになるという考えのもと本サービスを開発に着手。現在のメタバースには匂いがないため、メタバース上で匂いが再現できれば、正真正銘のデジタルツインを実現できるとしている。同社では今後、「Digital Smell Format」をデュフューザーメーカー各社に公開し、対応のディフューザーを普及させていくとのことだ。
Top Image : © Horizon 株式会社