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2024.07.23

知財ニュース

見切り品の値引き表示を自動化、ヤマザワとBIPROGYが実証実験開始

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株式会社ヤマザワとBIPROGY株式会社は、見切り品の値引きシールのデジタル化と売価変更の自動化における、見切り業務のDX化・フードロス削減の実証実験を7月18日から開始した。

同実証実験は、販売されている惣菜類の見切り表示をデジタル化し、売価変更を自動化することで、従業員の見切り業務廃止とフードロス削減を目的として行われるもの。

見切りシールをESLとデジタルサイネージでの表示に代替するだけでなく、株式会社イシダが提供している計量ラベルプリンターと東芝テック株式会社が提供するPOSシステムとの連携も同時に行うことで、最適なタイミングでの値引き表示を自動で行い、スーパーマーケットにおける見切り業務のDXを実現させる。

また、見切り業務のDX実現により、販売機会ロスを最小化し、フードロス削減を推進していくという。

ヤマザワではかねてから、消費期限の短い惣菜類に従業員が直接見切りシールを貼ることで消費者の需要を喚起し、販売機会創出やフードロス削減に取り組んできた。

しかし、見切りシールを活用した売価変更業務には、惣菜部門の約8%の労働力が発生。業務の省力化と効率化が課題視されてきた。

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2024年3月に実施した第一弾実証実験では、約7割の消費者が値引き後の売価を認識できたことを確認。今回の実証実験では、消費者の購買意欲への影響を最小化できる、より分かりやすい値引き価格の表示方法などを検証した。

両社は今後、同実証実験を通じて、2024年中にヤマザワの複数店舗での実用化を目指した開発を進めていくという。

また、BIPROGYは、同サービスを年度内に「フレッシュオプティマイザー」として販売開始する予定。フードロス削減や小売店における人手不足問題解消などの社会課題解決に取り組んでいきたい考えを明らかにしている。

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Top Image : © BIPROGY 株式会社

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