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2023.11.27

知財ニュース

Google DeepMind、音楽を高品質で生成できるAIモデル「Lyria」リリース─歌って楽曲作成、AI透かし付与

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米Google傘下のGoogle DeepMindは、2023年11月16日、音楽生成に特化したAIモデル「Lyria」と、Lyriaを用いて音楽制作が可能な2つのツールセット「Dream Track」「Music AI Tools」を発表した。

「Lyria」は、インストゥルメンタルや、ボーカルを含む音楽を高品質で生成できるAIモデル。音声生成よりも複雑で生成の難易度が高かった長い音楽の出力が可能で、スタイルやパフォーマンスはユーザーが細かくコントロールできる。

また、同社では、「Lyria」を活用できるツールセットとして「Dream Track」のクリエイター向けテストを実施。生成したい音楽の雰囲気やジャンル、トピックを入力し、モデルとなるアーティストを選択するだけで、YouTubeのショート動画などで使える最大30秒の楽曲を作成できる。

さらに、同社では、2023年後半にMusic AI Incubator向けのツール「Music AI Tools」をリリース予定。インターフェイスから「ピアノを用いる」「リバーブをかける」といった操作が可能で、楽器を演奏することなく音楽トラックを構築できる。

なお、同社は、「Lyria」が生成した音楽に、AIが生成したことを示す「SynthID」のデジタル透かしを埋め込むことを報告。ノイズの合成やデータの圧縮、トラックの速度変更が行われた場合でもAI生成コンテンツを識別可能になるとのこと。なお、透かしはヒトの耳には聞こえず、リスニング体験を損なうことはないという。

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ニュースリリースはこちら

「Google DeepMind、AI生成画像を識別できるツール「SynthID」発表―人間の眼では判別不能な透かしを埋め込み」(ニュース記事)

「Googleがテキストから音楽を作れる音楽生成AIモデル「MusicLM」を発表─リリース予定はなし」(ニュース記事)

Top Image : © Google DeepMind


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