知財図鑑は、「Beyond 5G時代」の新しいネットワークの姿として、NEC未来創造会議が提案する“情報に加えて体験も流通させる「エクスペリエンスネット」”の新しい活用法のアイデアを、NEC、株式会社コネル、知財図鑑で考案しました。そこで生まれたアイデアは、未来の利用シーンを可視化する知財図鑑のコンテンツ「妄想プロジェクト」でイラストを用いてアイデアの具現化を行い、共創パートナーの模索を進めてきました。

今回、知財図鑑がこの「妄想プロジェクト」で可視化したアイデアが、NEC・大阪大学大学院医学系研究科・株式会社コネル・株式会社MaiND Labとの共創のもと実機を試作開発し、このたび実装の運びとなったことを発表します。

「妄想プロジェクト」は、実在するテクノロジーの社会への新しい活用法を妄想し、より具体的なアイデアやプロジェクトへ発展させるためにイラストを通じて具体的なかたちでビジュアライゼーションする知財図鑑のアイデア実装プロジェクトです。

【妄想プロジェクト】
見過ごす「美」にしおりをはさむメガネ『SHUTTER Glass』
情報量がさらに飛躍する社会では、日常の中に存在する「美しい現象」に目を止めることが、より難しくなっていく。SHUTTER Glassは、日常の美しさを切り取ってくれるメガネ。「高速カメラ物体認識技術」により、常にリアルタイムな画像認識を行い続けることで、「美しい」と感じた瞬間を時間や位置情報とともに画像ログ化。身の回りの「美しい」を見逃さない。身近にある自然の美しさや他者の行動に気づき、身の回りの変化に自分で気づくためのきっかけを提供してくれるだろう。

上記の「妄想」をベースに、NEC ・知財図鑑・コネル・大阪大学大学院医学系研究科・MaiND Labの共創により「SHUTTER Glass」の実機を開発。実物は5月以降、NEC Future Creation Hub KANSAIで展示予定です。

「SHUTTER Glass」の実機制作には、大阪大学大学院医学系研究科 内藤智之講師が開発した、ユーザーの感性に基づきレコメンドを画像化・数値化する技術「心的テンプレート」を応用。人の心の中の理想的な美や好み等の感性を、脳科学・心理学の知見と最新のAI技術を組み合わせた独自アルゴリズムにより可視化します。 

知財図鑑では今後も、クリエイティブ思考により妄想プロジェクトを可視化し、プロトタイピングを実践していく共創型の取り組みの支援に注力しています。

ワークショップの開催、アイデアのビジュアライズ、情報発信を通じて、先端技術や未来の課題を横断し、様々な産業の未来を考察し新規事業の創出をお手伝いしております。知財活用のアイデアやワークショップのご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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