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2024.01.17

知財ニュース

株式会社PXP、「曲がる太陽電池」の量産技術パイロットラインを稼働開始─世界初の製法に挑戦

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株式会社PXPは、世界初の製法に挑戦し、「曲がる太陽電池」を開発、量産技術検証用パイロットラインの稼働を開始したことを2024年1月5日、発表した。

同社は2020年の創業以来、「軽くて曲がる、割れないソーラーパネル」の開発を推進。次世代太陽電池で世界に挑戦しているスタートアップ企業だ。

極薄の金属箔基板上に、量産性に優れるスパッタ法をベースとした新製法を用いて太陽電池を形成し、「曲がる太陽電池」を実現した。

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現在、ペロブスカイト材料とカルコパイライト材料のタンデム構造を用いた高効率な「曲がる太陽電池」を研究開発しているが、まずはパイロットラインで、カルコパイライト材料を用いた「曲がる太陽電池」の量産化に注力するという。

製造プロセスをゼロベースで見直した新製法で、従来法と比較して、生産速度5倍以上、設備投資3分の1以下が見込まれる新製法を開発。製造コストを大幅に削減し、「だれでも」手軽に利用しやすい「曲がる太陽電池」を実現するとしている。

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具体的には、極薄金属箔基板を用いることで、加熱・冷却が迅速になりアニールプロセスにかかる時間が大幅に短縮された。

工程数の削減と、複雑なプロセスを排除し、一気通貫で製造できるプロセスを採用し、全体のプロセス時間が大幅に短縮。これにより、従来法の5倍以上の生産速度が見込まれる。

設備投資の削減も可能となり、製造設備、量産工場の建屋サイズがコンパクトになるため、スペースが大幅に削減できる。また、製造プロセスに化学溶液や有機溶剤等の有害な材料も使用しないため、安全設備、除害設備も大幅に削減。これにより、設備投資が従来法の3分の1以下に削減されると予想されている。

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Top Image : © 株式会社 PXP

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