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2024.12.24
知財ニュース
くら寿司、AI技術で育成―「五島列島AI寒ぶり」をフェアで初登場、エサの効率化と品質向上
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回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司株式会社は、旬の時期に獲れた「新物うに(一貫)」や「紅鮭いくら」、「うにいくらミニ丼(くら出汁付き)」を販売する「新物うにといくら」フェアを、11月29日(金)より期間・数量限定で開催すると発表した。さらに、AIを活用した「スマート給餌機」で養殖した「五島列島AI寒ぶり」もフェアに登場する。
今回のフェアでは、旬の時期に水揚げされた「新物うに(一貫)」を販売。口の中でとろけていくような食感と、上品に抜けていく香りが特徴で、一般的に型崩れを防ぐために使用される食品添加物の「ミョウバン」を一切使用していないため、苦みがなく、ウニ本来の濃厚な旨みが堪能できる。
「紅鮭いくら」は、粒が小さい分、旨みが強い紅鮭のイクラを使用。凝縮された濃厚な旨みが口の中で弾ける。イクラのお寿司としては珍しく、軍艦ではなくにぎりとして提供するため、よりイクラ本来の旨みと食感を感じられる。
また、「うにいくらミニ丼(くら出汁付き)」は、ミョウバン不使用のウニと、特製の醤油ベースのタレに漬け込んだプチプチ食感のイクラを贅沢に使用したミニ丼で、毎朝、店舗で昆布やかつおなどからだしをとったこだわりの“くら出汁”と一緒に楽しめる。
さらに、SDGsに繋がるくら寿司ならではの商品も登場。AIの活用により給餌や作業効率の向上を図る「スマート給餌機」を使用して養殖した大型サイズのブリを使用した「五島列島AI寒ぶり」は、潮の流れが早い漁場で育つことで身が引き締まり、AIが最適な給餌量とタイミングを管理して育つことによる、ほどよい脂乗りの良さが特徴だ。皮引きは店舗で行うことで、鮮度を高い状態で保っている。
このAIやICT技術を活用した「スマート給餌機」により、養殖で最も手間がかかる人の手を介したエサやりを無くすだけではなく、必要なエサを的確なタイミングで与えることで、価格高騰が続くエサのロス削減を図ることができ、経営の効率化に加え、海洋環境の保全にもつながるのだという。
また、おいしいにも関わらず市場にはあまり出回らない“低利用魚”のシイラを使用した「柚子胡椒 漬けしいら」も販売される。シイラを塩締め熟成させることで旨みを引き出し、醤油ベースのタレにつけることで、もっちりとした食感にシイラの旨みが感じられる。トッピングの柚子胡椒がアクセントとなっており、ゆずの爽やかな風味が後を引く美味しさだ。
Top Image : © くら寿司 株式会社