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2022.03.06
知財ニュース
「100%食品廃棄物から作る新素材」であらゆるゴミの価値化―東大発ベンチャーfabulaがクラウドファンディングを開始
東京大学発のベンチャー企業・fabula株式会社は、「100%食品廃棄物から作る新素材」の魅力を伝えるためのクラウドファンディングを開始した。
「100%食品廃棄物から作る新素材」は、東京大学生産技術研究所で開発された技術をもとに作製された新素材。コーヒーかすやみかんの皮、規格外野菜といった天然由来の廃棄食材をフリーズドライし粉砕・加熱成形することで、原料によってはコンクリートの4倍の曲げ強度を与えることが可能になる。
また、この素材は、原料や成形条件により色やテクスチャー、原料由来の香りを表現することも可能。壊れても再成形することで何度でも使用でき、素材を作るために必要だった資源の採取が不要となることによる食品ロス削減のほか、環境負荷低減への貢献も期待できる。
出荷基準に合わずに捨てられるみかん、
調理の際に捨てられる白菜の外葉、
消費期限切れで捨てられるお弁当、
コーヒーの抽出かす、
他に使い道がなく、普段、何気なく捨てられているこれらの野菜や果物、抽出後の茶葉やコーヒーかすに別の使い道があったら、魅力的ではないでしょうか。
私たちが開発した新素材は、プラスティックなどの接着剤を加えず、お茶やコーヒーの抽出かす、みかんの皮などの天然由来のもの100%で作ります。
この新素材は、お皿から建築まで様々なものに生まれ変わります。
fabulaとは、ラテン語で「物語」という意味です。
私たちは廃棄されているものから新たなストーリーを紡いでいきたいと考えています。
(クラウドファンディングHPより)
平皿(左)コースター(右)
同プロジェクトのリターンには、お茶やコーヒーかすや柑橘類などから作られた平皿やコースターを用意。また、リターン製品が壊れた場合の再成形プランも用意している。
プロジェクト名:「おいしい家を建てる?!100%食品廃棄物から作る新素材を使ったお皿」
目標金額: 80万円
掲載期間: 2022年2月8日~2022年3月31日
Top Image : © fabula 株式会社