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2024.12.16
知財ニュース
ソニー、自動運転とMR技術を融合、地域文化と最先端技術が融合「MR ZEN DRIVE」サービス始動
ソニーグループは、自社の複合現実(Mixed Reality、MR)技術を活用したエンタメ車両「MR Cruise(MRクルーズ)」の第二弾サービスを開始すると発表した。この新サービスは、自動運転レベル4の車両を用い、車両にMRクルーズ体験ができる設備を搭載し、福井県永平寺町で2024年12月2日から8日まで提供される。
外の景色が映る車窓に、関連したデジタルコンテンツや音声などが再生され、乗客は、現実とデジタルコンテンツ融合した新たな移動体験を楽しむことができる。
このサービスでは、ソニーが開発した「Sociable Cart:SC-1」のMR技術が使用されている。具体的には、車窓に映る現実の景色に、地域に関連する歴史や文化をテーマにしたCGや音声を重ね合わせることで、現実と仮想がシームレスに融合した体験を実現する。この取り組みは「MR ZEN DRIVE」というサービス名称で展開され、移動そのものを楽しむ新しい価値を提供することを目的としている。
車内モニター(イメージ)
MR Cruise第二弾では、SC-1開発で培われた技術が活用され、エンターテインメント性と地域の魅力を組み合わせた移動体験が特徴だ。ソニーはこれにより、「すべての移動を楽しい移動へ」というビジョンを具体化し、移動手段の新しい可能性を示している。
地域の文化を体験しながら未来の移動を先取りする機会として注目のこのサービス。ソニーは今後もMR技術を多様な分野で応用し、デジタルと現実の架け橋となる革新的なサービスを提供する計画だ。
Top Image : © ソニーグループ 株式会社