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2024.04.01

知財ニュース

ブリヂストン、空気充填不要・パンクしない「エアフリー」タイヤの公道実験開始

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ブリヂストンは、空気充填が要らない次世代タイヤ「エアフリー®」の公道実証実験を開始した。実用化に向けたもので、Bridgestone Innovation Parkがある東京都小平市近郊の公道で実施した。

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空気充電がいらない次世代タイヤ「エアフリー」は、タイヤ側面の特殊形状スポークで荷重を支える事により、パンクせず安心・安全に使えるタイヤ。さらに今回採用された青色スポークにより、日中から夕暮れ時まであらゆる明るさで高い視認性を確保でき、安全性の向上も期待されている。

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また、路面に接するゴムの部分をリトレッド(※すり減ったタイヤを再利用するために表面(トレッド)のゴムを貼り替えること)できるのみでなく、独自開発した再生可能なスポーク部分の樹脂をリサイクルすることで、資源の効率的な活用とサーキュラーエコノミーの実現に貢献していくという。

ブリヂストンは、「エアフリーコンセプト®」として2008年から空気充填の要らない次世代タイヤの開発に挑戦。今回の実証実験を機に、名称もエアフリーコンセプトから、社会実装を見据えた「エアフリー」へと進化させ、新たな社会価値・顧客価値の提供に向けて活動を強化していく。

「エアフリー」への進化にあたっては、同社がこれまで培ってきた技術と研究開発を通じて得られた知見、デジタルを駆使したシミュレーション技術などを組み合わせ、「リサイクル可能な強くてしなやかな素材の開発」と「強くてしなやかな素材の特性を最大限に活かす設計」を実現した。

同社は、「『エアフリー』により、すべての人の安心・安全な移動・コミュニケーションに貢献することで、持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐことにコミットしていく」としている。

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Top Image : © 株式会社 ブリヂストン

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