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2025.07.14

知財ニュース

Amazon、日本で100万台目のロボットを導入―生成AIモデルで更に効率化目指す

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Amazonは、同社の100万台目のロボットを配備し、この記念すべき100万台目のロボットは、日本のAmazonの物流拠点フルフィルメントセンター(FC)に配備された。

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Amazonの物流・配送ネットワークで使用されるロボットを開発するAmazon Roboticsが生み出したロボットたちは、世界各国のAmazonの物流拠点フルフィルメントセンター(FC)に導入され、FCで働く多くの人たちをサポートし、商品発送のプロセスを効率化している。

同社は、今年でちょうど100万台目のロボットの配備となり、世界最大級のモバイルロボティクスの製造元そしてオペレーターとなった。この100万台目のロボットは日本のFCに配備され、現在世界300以上の施設に広がるグローバルネットワークの一員となった。

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また、同社は、Amazon Robotics全体をより賢く、より効率的にするために設計した新しい生成AIモデル「DeepFleet」を導入している。

「DeepFleet」は、配送ネットワーク全体でロボットの動きを調整し、ロボット群の移動時間を10%改善する。これにより、より迅速に、よりコストを抑えて、商品を届けることができる。

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このAIモデルは、AmazonのFC内での商品の移動に関する豊富で広範なデータセットを使用し、SageMakerを含むAWSツールを活用して構築されている。これにより、より多くの商品を客の近くのFCに保管することができ、配送の迅速化とコスト削減につなげることが可能だ。時間とともに学習し改善するAIを基盤としているため、ロボット同士の連携を最適化する新しい方法を継続的に見出していくことができるのだという。

Amazon Roboticsは、2012年、倉庫の床面を移動できる在庫棚を運ぶ単一タイプのロボットからスタートした。今日では、FCで勤務する人たちの仕事をより容易で安全にし、業務をより効率的にするように設計された多様なロボット群を運用している。

amazon 04 同社の最初の完全自律型モバイルロボット「Proteus(プロテウス)」

今回迎えた、100万台のロボットの配備という節目と、新しい生成AIモデル「DeepFleet」の活用は、ロボティクスとAIが協力して受注から発送までの業務と配送の可能性を再定義するエキサイティングな未来を示唆している。10年前、同社はシンプルな問題から逆算して、作業を行う人がより効率的に商品在庫にアクセスできるようにする方法に取り組んだ。そして現在では、最新のAI技術を適用することで、ロボット群全体をより賢くし、より迅速に、そしてよりコストを抑えることで、ユーザーにより高い価値の提供を実現している。

同社は、これはまだほんの始まりに過ぎないとしており、「DeepFleet」がより多くのデータから学習するにつれて、さらに賢くなり、より深く効率性を追い求め、顧客により近い場所で、より多くの選択肢を提供し、ロボット活用の物流における可能性を再定義していくとしている。

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プレスリリースはこちら(英語記事)

Top Image : © Amazon.com, Inc.

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