米Mojo Visionは現地時間2022年11月3日、スマートコンタクトレンズ「Mojo Lens」のプロトタイプに、音声アシスタントAlexaのShopping List機能をテスト統合することを発表した。

「Mojo Lens」は、現実の視界を妨げたり目の動きを制限することなく拡張現実（AR）の情報を表示できるスマートコンタクトレンズ。通常のウェアラブル機器とは異なり、トレーニングや活動中にデバイスを見るのではなくレンズを通して情報を表示できるため、ユーザーの目と注意を目の前の世界から遠ざけることなく、画像、記号、テキストをユーザーの自然な視野にオーバーレイできる。

このたび追加された機能は、ユーザーが買い物の際にハンズフリーで買い物リストにアクセスでき、買い忘れを防げるもの。利用の流れとしては、ユーザーが店舗に行く前に購入したい商品をAlexa Shopping Listに追加し、店内を歩きながら、自分の視野内で「Mojo Lens」を通して自分のショッピングリストにアクセスできる。買い物リストは目の動きでスクロールできるほか、ショッピングカートに商品を追加する際にチェックを入れられる。また、買い物中に他者が遠隔操作でショッピングリストに商品を追加することも可能だという。

Mojo Visionでは、Amazonからの実装と開発のサポートのもと、Mojo VisionのアイズアップとハンズフリーテクノロジーがAmazon Alexaの音声AIおよびAlexa Shopping List機能とどのように連携できるかを検証。同社CTOのMike Wiemer氏は、「Alexa Shopping Listは、Mojo Lensが様々なアイズアップやハンズフリーの消費者向けアプリケーションとエクスペリエンスのプラットフォームになり得ることを示す強力な例となる」と期待している。

世界最小の高密度動的ディスプレイ、低遅延通信、視線制御のユーザーインタフェイスなど、業界初の多数の機能を搭載しているMojo Lens。同社では今後も“インビジブル・コンピューティング（ユーザーの視野を妨げたり移動を制限せずに、ユーザーの自然な視野に画像や記号やテキストを重ねる経験）”の開発を行っていくとしている。​​

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Mojo Vision 公式サイト

「Mojo Lens」（知財記事）

「スマートコンタクトレンズを開発するMojo Vision、スポーツでの活用を目指しアディダスらと提携」（ニュース記事）

Top Image : © Mojo Vision Inc.