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2023.08.02
知財ニュース
東京大学の稲見自在化身体プロジェクトらの「ジザイ・フェイス」─玩具のような「顔パーツ」で身体の拡張が可能
「自在肢(JIZAI ARMS)」などの身体拡張デバイスを開発する「稲見自在化身体プロジェクト」(東京大学教授の稲見昌彦氏が研究統括を務める)が開発・制作した「ジザイ・フェイス」に注目が集まっている。
「ジザイ・フェイス」は、自由自在に遊べるユーザーの身体の延長として機能する人工身体部位デバイス。玩具のような見た目の「顔パーツ(眼・眉・口・鼻・耳)」をユーザーの身体の延長・代替として日常空間にくっつけ、自由自在に遊べる。
無線カメラが仕込まれた「ジザイ・アイ(眼)」は、ユーザー自身の眼を増やせるデバイス。瞼がパチパチ開閉し、圧倒的な存在感を放つ。無線スピーカーが内蔵された「ジザイ・マウス」も唇開閉機能を搭載し、ユーザー自身に代わって話してくれる。
ユーザー自身の身体に装着すると、沢山の顔パーツを持った「バケモノ」になれるほか、他人の身体に装着すれば、他者に憑依するような体験を味わえる。また、家具や家電にくっつければ、無機物をまるで生き物のようにアレンジできる。
「ジザイ・フェイス」は、「Asia Digital Art Award 2022 Fukuoka(2023 アジアデジタルアート大賞展 FUKUOKA)」のエンターテインメント(産業応用)部門で優秀賞を受賞しているが、発売は現在検討中とのこと。無限の活用法を持つこの知財、今後の商品化に期待したい。
「ジザイ・フェイス」紹介サイト
「Asia Digital Art Award 2022 Fukuoka」受賞作品一覧
「自在肢(JIZAI ARMS)」知財記事「着脱・交換可能なロボットアーム「自在肢」─ロボットやAIと一体となる「稲見自在化身体プロジェクト」動画を公開」(ニュース記事)
Top Image : © 東京大学 稲見自在化身体プロジェクト