News
2023.02.22
知財ニュース
着脱・交換可能なロボットアーム「自在肢」─ロボットやAIと一体となる「稲見自在化身体プロジェクト」動画を公開
東京大学 先端科学技術研究センター教授の稲見昌彦氏が総括を務める「稲見自在化身体プロジェクト」が、超スマート社会に適応可能なデジタルサイボーグ「自在化身体」間のインタラクションを図る着脱式ロボットアームシステム「自在肢」のウェブサイトを公開した。
「自在化身体」とは、ウェアラブル技術やロボット工学・制御技術を駆使したデジタルサイボーグで、「自在肢」は、複数の自在化身体間のインタラクションを探るためにデザインされたウェアラブルシステム。6つのターミナルを持つベースユニットと、装着者が制御可能な着脱式ロボットアームからなり、複数の装着者間で腕の「交換」などの社会的インタラクションを実現するという。
「稲見自在化身体プロジェクト」は、人間がロボットやAIと一体化する「人機一体」をテーマに、「自在化身体」の技術基盤の確立を目指すプロジェクト。自己主体感を保持したままでの自在な行動を支援する「自在化技術」の開発と、「自在化身体」がもたらす心と社会の変容をテーマに、実社会とバーチャル社会において検証を行っている。
また、同プロジェクトでは、自在化身体の実現のために、VRやヒューマンアシスティブロボット、ウェアラブルコンピューティング、脳情報デコーディング、機械学習などの技術を用いて、人間と情報環境との関係性を柔軟に設計する「身体性編集」に関する基礎的知見の解明と設計指針を確立しており、さらに、設計した自在化身体およびそれがもたらす心と社会の変容を、実社会とバーチャル社会において検証するとしている。
Top Image : © 稲見自在化身体プロジェクト