News

2025.10.06

知財ニュース

トヨタ、未来のサービスを実証する都市「Toyota Woven City」を開業

Woven City 01

トヨタ自動車株式会社とウーブン・バイ・トヨタ株式会社が開発を進めてきた実証都市「Toyota Woven City」の「Phase1」が9月25日、正式に開業した。静岡県裾野市に建設されている都市で、「Phase1」の敷地面積は約47,000㎡となっている。トヨタやトヨタ関係者を中心に住み始め、Phase1では最終的に約360名が居住予定だとしている。

Woven City 01

「Toyota Woven City」は、未来の当たり前となるようなプロダクトやサービスを生み出し、実証するためのトヨタが構想した都市だ。企業・個人が様々なプロダクトやサービスの実証を開始するとともに、住民が居住を開始し、モビリティカンパニーへの変革に向けた人が生活するテストコースとして、歩みを進めていく。

街全体の道は、「歩行者専用の道」、「歩行者とパーソナルモビリティが共存する道」、「モビリティ専用の道」の3種類に分類される。信号はモビリティと連動して、信号の切り替えタイミングを制御するシステムを導入し、三位一体で交通安全を目指す。多機能ポールを街路灯と信号柱としての機能に加えて、実証で使用するセンサーやカメラなどを取り付ける。地下では地上の道に加えて4本目の道として、天候や気温等に左右されず実証がしやすい環境を整備する。

Woven City 02

このWoven Cityを活用して新しいプロダクトやサービスを開発・実証する企業・個人は、Inventors(インベンター/発明家)と呼ばれており、2025年8月4日には、このInventors(インベンターズ)として、ロケット開発企業のインターステラテクノロジズ株式会社など新たに12社が参画することが発表されていた。

また、シンガーソングライターのナオト・インティライミ氏も初のアーティストのInventorとして新たに加わったと今回の開業とともに発表。Woven Cityにて音に関する実証を行う予定とのことだ。さらに、ナオト・インティライミ氏がWoven City Anthemとサウンドシンボルをプロデュースすることも決定している。

参画が決まっているInventorsに加え、より幅広くWoven Cityでの実証に参加してもらうため、スタートアップや起業家、大学・研究機関など企業・個人を対象に、9月8日よりアクセラレータープログラム「Toyota Woven City Challenge - Hack the Mobility - 」の募集を開始している。募集は2025年10月14日まで受け付けている。

Woven Cityでは、Weavers(住民、ビジター)と呼ばれる住むヒト・訪れるヒトも参加し、Inventorsが開発するプロダクトやサービスを試し、その使い勝手や感想を伝え、Inventorsはそういったフィードバックを発明に活かしていく。2025年9月より、Weaversとしてトヨタ関係者とその家族数世帯が住み始め、Phase 1では最終的に300名程度が住む予定だ。一般の人のビジターとしての受け入れも計画しており、この受け入れは2026年度以降を予定している。

Woven City 03

ニュースリリースはこちら(1)(2)

「Toyota Woven City」についてはこちら

ウーブン・シティで起こす"カケザン" 増やす笑顔 オフィシャルローンチ

Top Image : © ウーブン・バイ・トヨタ 株式会社

広告