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2025.05.01

知財ニュース

世界初、超音波で生花を保存する「ミスティックフラワー」が商品化

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超音波工学を応用した株式会社ミスティックフラワーは、世界初となる超音波技術を駆使した花の保存技術「ミスティックフラワー」を発表した。特許申請中(特許申請中/特許番号:(特願2024-037067.特願2024-218658)の同技術は、まるで生花のような美しさを保ちながら、長期間にわたって鮮やかな状態を維持することが可能にするという。

従来の保存方法では不可能だった、花の自然な色合いや質感を、未来的かつ革新的な方法で保存し、自然とテクノロジーの融合によって生まれた新たな花として注目されている。

同技術を開発したのは、桐蔭横浜大学大学院で超音波工学を学んだRiko Tanaka氏。「自然が創り、科学が支える」をブランドスローガンに掲げ、技術者としての高い技術力とアーティストとしての豊かな創造性を活かし、これまでにない花の表現を実現した。

Riko Tanaka氏は、自然の美しさとテクノロジーが共存する未来を目指し、超音波技術によって花の生命力を保存するという独自の道を切り開いており、神奈川工業技術開発大賞 未来創出賞の受賞や、複数のメディア掲載によっても高く評価されている。

今回発表された商品は、ミスティックフラワーの技術を応用した「Mystic Flower (ミスティックフラワー)」「Wave-E (ウェイビー)」「HANASUMI (ハナスミ)」「Mystic Flower SP (ミスティックフラワーSP)」の4種類。

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まず、「Mystic Flower」は、生花本来の色味や質感を極限まで活かし、半年以上の長期保存を可能にしたブランドの代表的な商品。一つ一つに花の生命が宿るような丁寧な仕上がりで、専用パッケージ、フラスコ型花瓶、花びら入りの砂、ガイドブック、そしてRiko Tanaka氏の証明書が付属する。バラを中心に展開され、限定で極楽鳥花も取り扱われる予定。

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次に「Wave-E」は、ミスティックフラワーの技術を基に、工程をシステム化することで大量生産を可能にしたもの。花弁が波打つような独特の形状が特徴で、廃棄予定だった花を再活用することで、ロスフラワー問題の解決にも貢献することが期待されている。

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「HANASUMI」は超音波工学を応用し、本物の花を炭化させるという革新的な技術から生まれた、半永久的な保存が可能な花炭。これまで伝統的に松ぼっくりなどが用いられてきた花炭の概念を覆し、本物の花ならではの美しさと、炭の持つ静寂な雰囲気を融合させた新しい芸術表現だ。

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そして「Mystic Flower SP」は、根まで全てをミスティックフラワー化した、より標本としての性質が強い特別な商品。高度な技術を要するため、Riko Tanaka氏によってのみ制作されるという。

ミスティックフラワーは現在、国内外の多くの企業から業務提携のオファーを受けており、今後、同技術を通じて花の新たな価値を創造していくことが期待されている。また、公式WEBサイトも開設され、一部商品はオンライン販売でも購入可能。

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Mystic Flower 公式サイト

Top Image : © 株式会社 ミスティックフラワー

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