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2025.06.30

知財ニュース

HPとGoogleが発表、「同じ空間にいる感覚」の次世代3D会議ツール「Dimension」登場

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HPは、Googleと連携して、ヘッドセット、メガネ、ウェアラブル機器を必要とせず、対面しているかのような没入感を実現する「HP Dimension with Google Beam」を発表した。

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同社と連携するGoogleは、「Project Starline」として人々が実物大で3Dで集まり、協力し、つながることを可能にするAIファーストのビデオコミュニケーションプラットフォームの研究プロジェクトを進めていた。この「Project Starline」は、2025年5月20日、Google Beamへと進化し、AIを活用して、人々がどこにいても有意義なつながりを築ける新世代のデバイスを実現すると発表していた。

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「HP Dimension with Google Beam」は、このGoogle Beamを採用したツールで、バーチャルコラボレーションを次のレベルに引き上げるために設計されたAI搭載のリアルな3Dビデオコミュニケーションソリューションだ。 Googleと連携して開発され、ウェアラブル機器を必要とせずに、リアルで没入感のある会議を実現。6台のカメラと最先端のAIを使用し、ビデオ通話の参加者のリアルな3D動画を生成し、奥行き、色、アイコンタクトを備えた特殊なライトフィールドディスプレイに表示される。

画期的な3Dイメージング、自然なアイコンタクト、空間オーディオ、アダプティブライティングを組み合わせており、小規模な会議スペース向けに職場のコミュニケーションの未来を変革することを目指しているのだという。

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実際に使用したテストでは、従来のビデオ通話と比較して記憶想起が28%増加、非言語行動が最大39%増加、会議相手への集中度が少なくとも14%増加したと参加者から報告されている。この結果は、より有意義な情報交換、そしてより良いビジネス成果につながるとしている。また、バーチャルミーティングに深み、明瞭性、共感、繊細さをもたらし、距離に関わらず人々を繋ぐことに役立つとのことだ。

Zoom RoomsまたはGoogle Meetで、3D没入型の1対1コミュニケーション、2Dによる従来型のグループミーティング、そしてMicrosoft TeamsやWebexなどのクラウドベースのビデオ通話サービスとの相互運用性も可能だ。

GoogleのAndrew Nartker氏(Google Beam担当のGeneral Manager)は、HP Dimension with Google Beamについて「何マイルも離れていても、まるで同じ部屋にいるかのような感覚を味わえます」と述べている。

HP Dimension with Google Beamは、2025年後半より一部の顧客向けに24,999ドルで販売を開始する予定だ。Google Beamのライセンスは別売りとのこと。

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Top Image : © HP Development Company, L.P.

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