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2021.11.01
知財ニュース
日本酒の風味を言語化するAI「KAORIUM for Sake」、42酒蔵の味が楽しめる “京都酒蔵館”にて関西初導入
嗅覚のデジタライゼーションによって新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社は、同社が開発した日本酒ソムリエAI「KAORIUM for Sake」を10月1日(金)から、全国最大級の日本酒生産量を誇る京都の42酒蔵の日本酒が楽しめる居酒屋「京都酒蔵館」に、関西で初めて導入した。
KAORIUM for Sakeは、同社が開発した香りと言葉を変換するAIシステム「KAORIUM(カオリウム)」のテクノロジーを用いた日本酒ソムリエAI。インターネット上の膨大な言語表現と、人々の香りの感じ方を学習したKAORIUMに、日本酒の風味情報とユーザーの1万以上の感性データ、酒ソムリエ・赤星慶太氏の感性を融合することで誕生した。
味や風味が複雑で、表現が難しい日本酒の風味を可視化することで、今までは感じ取ることのできなかった奥深い味わいまで感じられるような体験を提供する。
AIが日本酒を「すずしげ」「ふくよか」「あたたかみ」の3要素のバランスとともに、香りや印象、また情景に喩えた表現や様々な⾔葉で可視化。お酒の特徴がわかりやすく、求める味わいのお酒が選びやすくなるという。
SCENTMATICによれば、「キーワードを見ながら言葉を意識して味わうことで、今まで感じることのできなかった風味や味わいに気付くことができます」とのことだ。同時に、ユーザーがタブレットでお酒から感じた印象を表す言葉をタップすることにより、さらにAIの学習が進み、KAORIUM for Sakeが進化していく仕組みになっているという。
Top Image : © SCENTMATIC株式会社