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2023.12.28

知財ニュース

住宅メーカー「セレンディクス」、日本初となる2人世帯向け3Dプリンター住宅「serendix50」を竣工

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新興住宅メーカーのセレンディクス株式会社が、日本初となる二人世帯向け3Dプリンター住宅「serendix50」を2023年7月25日、愛知県小牧市において竣工したことを発表した。

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セレンディクスは「世界最先端の家で人類を豊かにする」というビジョンのもと、ロボット施工により、“車を買う値段で家を買える”家の開発を進めている。住宅ローンから解放された自由な人生の実現を目指し、205社を超えたオープンコンソーシアム各社と共に、技術・居住・価格の3つの面で住宅課題解決に取り組んでいる。

2022年3月には愛知県小牧市において国内初となる3Dプリンター住宅であるserendix10(スフィア10m2モデル)の施工を23時間12分で成功、世界26ヶ国59媒体で報道されるなど話題となった。10月には初回販売6棟を即完売。2023年5月には一般販売棟初の竣工であると同時に商用初の3Dプリンター施設となる佐久棟を完成させた。

今後の開発及び普及のスピード化を図るため、2022年12月には一般住宅100m2までの出力が可能な大型3Dプリンターも導入。昨今はその先進的な事業内容から万博プロジェクト創出サポートプログラムに選出、さらには日本の次世代レースを描く近未来アニメの作中応援企業に選定された。

今回のserendix50(フジツボモデル)はserendix10の発表後、60代以上の夫婦世帯から終の棲家として一般住宅仕様の3Dプリンター住宅を熱望する声が多く寄せられたことを受け、慶應義塾大学KGRI環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センターと共同プロジェクトとして始動。株式会社KAPが構造設計を担当し、施工は立尾電設株式会社、百年住宅株式会社、株式会社ナベジュウによるオープンイノベーションで行い、開始からわずか44時間30分で作り上げた。

今回の「serendix50」は快適性能と安全性能を検証されたデジタルデータにより、躯体を3Dプリンターで出力、屋根はデジタルデータを元にCNCカッターで造形するという2つの新しいデジタルファブリケーションの技術を融合。さらに、48時間以内に竣工を完成させることを目指し、実現したとのことだ。今後、安全性試験を実施した後、限定6棟の先行販売も開始する予定としている。

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Top Image : © セレンディクス 株式会社

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