News

2022.08.24

知財ニュース

国内初、コンクリート3Dプリンタで宿泊施設の“印刷”を実現─會澤高圧がグランピング施設3棟を建設

4023f48dfe10585327bb1d4a9c24f5b1

會澤高圧コンクリート株式会社は、アームロボット式のコンクリート3Dプリンタ(以下c3dp)を用いて、デザイン性の高い建築物や造形物を、施主との対話を通じて設計施工するc3dp事業を本格的にスタートさせた。

c3dp設計施工は、型枠を用いずにRの効いた形状や、複雑なテクスチャーを高速で積層造形し、施主の想いを唯一無二のカタチにかえて、建築の価値を最大限に引き出す手法だ。

第一弾として、北海道新冠町の「太陽の森ディマシオ美術館」に併設するグランピング施設の建築を受注し、2022年7月28日にグランドオープンを迎えた。宿泊施設がc3dpで“印刷”されたのは国内では初のケースとなる。

幻想絵画の鬼才であるディマシオ氏の世界観を、通常の建築手法では表現しきれないとして、自由な造形が可能なc3dpに白羽の矢が立った。

074644166e5058ee41e4dacd2504190a-1024x343 △ジェラール・ディマシオ氏の描いた世界最大の油彩画

コンセプトをめぐる対話を通じて、デザインの擦り合わせ、テストプリントを何度も繰り返した結果、美術館にふさわしい意匠性に優れ、耐久性も高い建築が可能になると判断し、本採用に至ったとのことだ。

nonno-1024x768 「自然との共生」をテーマにした「nitay」(ニタイ)

sinta-1024x768 △「宇宙との共生」をテーマにした「sinta」(シンタ)

nitay-1024x768 △「アートとの共生」をテーマにした「nonno」(ノンノ)

宿泊棟本体の建設は、現場にアームロボットを持ち込み、基礎の上に直接印刷を行うオンサイトプリンティングが採用された。建物の高さは2.6mで、床面積は9.8㎡。各宿泊棟は5~6枚のパーツで構成されており、準備や調整を含めて1日1~2枚ずつ印刷したという。

一方、宿泊棟の周囲を囲う塀は高さ1.2m、直径がおよそ12m。工場で連続的に印刷した12枚のパーツをプレキャスト部材として現場に運び込み、模様がひと続きになるように組み合わせた。工場で次々とパーツを印刷するほうが、ロボットの準備や調整の時間を短縮でき、オンサイトプリンティングに比べて工期をより短縮できるためだ。

c3dpを用いたスピード施工によって、省人化と工期短縮を期待するのはもちろんのこと、c3dpだからこそ実現できる特殊な形状やテクスチャーを発注者との対話を通じて生み出し、新しい建設の価値を創造していきたいとのことだ。

25f447f7334bcae22d29b64aa98a0244-1024x578

ニュースリリースはこちら

Top Image : ©︎ 會澤高圧コンクリート 株式会社

広告