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2023.09.05
知財ニュース
ライゾマティクス、AR技術でフェンシングの軌跡を可視化する「Fencing Visualized Project」の専用サイトを公開

真鍋大度・石橋素が主宰するライゾマティクスは、フェンシングの剣の位置や選手の姿勢などの情報をビジュアライズする「Fencing Visualized Project」の専用サイト「Fencing Visualized Data Archive」を公開した。
「Fencing Visualized Data Archive」は、ライゾマティクスとDentsu Lab Tokyoが共同開発で取り組んできた、スポーツ観戦をテクノロジーの力でアップデートするプロジェクト「Fencing Visualized Project」を通して取得した膨大なデータを公開するもの。
人間の視覚では追いきれないフェンシングの剣先をAR技術で検出、リアルタイムでAR合成し、即時に軌跡をビジュアライズすることで、フェンシングの魅力の解体・可視化を目指す。
本プロジェクトでは、試合場(ピスト)に設置された24台のカメラの画像から剣先位置を検出できる独自アルゴリズムを開発。現在は、深層学習を用いることでマーカレスで剣先を可視化する新システムへアップデートしている。
なお、「Fencing Visualized Data Archive」では、「2019年高円宮杯 World Cup」の実際の試合での解析データを公開。データから新たなビジュアリゼーション映像を制作することで、自由視点で操作できるインタラクティブな3Dコンテンツを生成した。
ライゾマティクスでは今後、フェンシング以外のスポーツやエンターテインメントに本技術を応用することで、多分野を活性化し、スポーツ観戦の可能性の拡張を目指す。
「Fencing Visualized Data Archive」
「Fencing tracking and visualization system」紹介ページ
Top Image : © ライゾマティクス