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2025.08.19

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マサチューセッツ工科大学の研究チーム、食品廃棄物を食器に変えるAIを活用した3Dプリンターを開発

foodres ai printer top

マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームがAIを活用した3Dプリンター「FOODres.AI Printer」を開発した。

「FOODres.AI Printer」は、食品廃棄物を食器などの工芸品に生まれ変わらせることができる3Dプリンターだ。スマホで操作でき、誰でも簡単に使用することができる。

foodres ai printer

専用のアプリでプリントしたい食品廃棄物を撮影すると、その撮影された写真からAIが食品を判別し、これらを材料としてどのような製品が作れるか、プリントできるレシピが提案される。ユーザーは、希望の形状とサイズを選択するだけで、カップホルダーやコースターの作成、また、カスタムでのデザインも可能だ。

foodres ai printer

インターフェースは初心者にも分かりやすく、検出、オブジェクトの選択、そしてプリントまでをガイドしてくれる。高度なカスタマイズにも対応しており、様々な色や質感の素材を組み合わせることができる。

foodres ai printer

アイテム選択後、マシンが廃棄物と天然添加物を混合し、プリントできるバイオプラスチックペーストを形成する。自動加熱を備えた3軸システムの押出機で、出力して生成される。

foodres ai printer

このプロジェクトは、MIT IDEASプログラムの支援を受けた研究の一環として始まったものだ。アメリカでは、家庭から出る食品の40~50%が廃棄されている。このプリンターによって、これらの廃棄物が埋め立て地などに捨てられる前に、食べられない残り物や有機物を再利用して、機能的で楽しいアイテムを作ることができる。

foodres ai printer

「FOODres.AI Printer」についてはこちら

Top Image : © Biru Cao

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