No.1079
2025.11.06
食品廃棄物を食器に生まれ変わらせる3Dプリンター
The FOODres.AI Printer

概要
「The FOODres.AI Printer」とは、食品廃棄物や有機廃棄物を食器などの工芸品へと変えることができる3Dプリンター。専用のアプリを使用して、スマートフォンで簡単に操作が可能。スマートフォンで撮影した廃棄物をAIが3Dプリントできるレシピに基づいて材料を選別し、作ることができる製品が提案される。ユーザーは食品廃棄物を3Dプリンターに投入し、希望の形状とサイズを選択するだけで、カップホルダー、コースターの作成、カスタムでのデザインも可能。
なぜできるのか?
食品廃棄物を家庭で簡単にリサイクル
この3Dプリンターは、マサチューセッツ工科大学のMIT IDEASプログラムの支援を受けた研究の一環として始まったもの。米国では、家庭から出る食品の40~50%が廃棄されている。これらの食品廃棄物を再利用して、食器などの工芸品へ生まれ変わらせることができる。インターフェースは初心者にも使いやすく、専門知識がなくても誰でも操作でき、家庭で簡単に使用できる。
事前に用意されたテンプレートから高度なカスタマイズまで対応
内蔵されているデザインライブラリで、ユーザーは様々なオブジェクトから選択してプリントができる。高度なカスタマイズにも対応し、ユーザーは様々な色や質感の素材を組み合わせることも可能。
AIを活用した専用アプリとの連携
専用のアプリで食品廃棄物を撮影すると、AIが食品の種類を識別し、どのような製品が作れるか、プリントできるレシピが提案される。ユーザーは、希望の形状とサイズを選択することで、カップホルダーやコースターなどの作成ができる。アイテム選択後、マシンが廃棄物と天然添加物を混合し、プリント可能なバイオプラスチックペーストを形成。出力は、3軸システムを搭載し、自動加熱を備えた押出機によって出力して生成される。(※現段階では研究・デザイン段階の想定機能)
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
Biru Cao
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © Biru Cao

