News

2025.07.03

知財ニュース

favy、JR東日本「タッチトリガー」での実証実験を開始―ビットキー「スマートロック」とも連携、Suicaタッチでクーポン提案へ

16506-316-07330b0815c3ddc9aa7c54e2f41ffb06-1920x1280

株式会社ビットキーは6月18日、JR東日本とfavyと共同で、JR東日本のSuicaデータとスマートロックの入退室データを組み合わせた次世代の施設運営モデルの実証実験を開始した。

同実験は、favyが運営する新宿のシェアオフィス&フードホールを舞台に、JR東日本の駅やビルでのSuicaタッチデータを活用した「タッチトリガー」と、株式会社ビットキーのスマートロックから取得したデータを組み合わせた、デジタルとリアルを融合した施設運営モデルを目指すもの。リアルタイムにデータ連携し、商業施設を利用する顧客の体験価値向上を目指す。

「タッチトリガー」は、2023年から導入された「センターサーバー方式」の新しいSuicaシステムで、駅の改札口でのSuicaタッチをリアルタイムで検知し活用できるサービス。山手線内だけでも平日1日あたり約670万回発生するSuicaタッチデータを活用した、実践的なOMOマーケティング手法だ。

favyが運営する「シェアオフィス✕シェア型フードホール」には、ビットキーのスマートロックを導入しており、会社の出入り口や会議室等の施錠・利用ログがリアルタイムで把握可能。スマートロック利用データもタッチトリガーに連携され、駅改札のタッチデータと同様に活用できる仕組みを構築する。

これにより、顧客の施設利用を正確に把握し、「来店可能性の高いユーザー層への効果的なアプローチ」「施設内行動パターンの分析による再来店促進」「リアルタイム割引クーポン配信」などを実現できるという。

16506-316-81f30f4f7a7635d600392c22a5c890d3-1920x1280

この仕組みは、利用者にとっては自分の行動に合ったお得な情報を最適なタイミングで受け取れるという利便性向上につながる。一方、事業者や不動産オーナーにとっては、実際の行動データに基づいた高精度なマーケティングの実現や、オフィス利用者の働きやすさサポートなど、効率的な集客と売上向上、サービス提案など促進する。

favyは、まずはテストケースとして、「シェアオフィス✕シェア型フードホール」への来店促進にタッチトリガーを活用する。現在タッチトリガーが対応している駅(山手線内 全37駅)を対象とした来店促進の新しいOMOマーケティング手法として、今後は飲食店に限らず、駅近くに店舗・施設を構える事業者に向けて、本サービスを提供していくとしている。

プレスリリースはこちら(1)(2)(3)

Top Image : © 株式会社 favy

広告