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2024.12.25

知財ニュース

OpenAI、ChatGPTの音声対話にリアルタイムのビデオ機能を追加―カメラで視界を共有

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米OpenAIは現地時間12月12日、ChatGPTのモバイルアプリの「Advanced Voice Mode」にリアルタイムでビデオと操作画面を共有できる機能を追加した。

「Advanced Voice Mode」は、今年発表されたChatGPTの高度な音声対話機能。人間並みの速度での回答や流暢な発話が可能で、自然なコミュニケーションがとれる。新機能により、カメラで撮影したビデオをChatGPTと共有でき、その場の状況などの前提条件や詳細情報を説明せずに対話できる。

OpenAIは、12日間にわたるサービス発表イベント「12 Days of OpenAI」の6日目の新機能として、実演を交えながら紹介。同日よりChatGPTのPro、Plus、Team向けに順次提供しており、日本でも利用できる。EnterpriseとEduユーザーには2025年初頭からの展開を予定している。

発表動画ではいくつかの使い方を例示した。カメラでメンバーを撮影しながら名前を紹介したのち、「トナカイの角を被っていたのは誰?」など装いに関する質問を実施。ChatGPTは2つの質問に正確に回答した。

新しいことを学ぶ際のユースケースも公開している。コーヒーの淹れ方を教えてもらう動画で、まずケトルとドリッパーを見せるとChatGPTが「コーヒーを淹れる予定ですか?」と先回りして認識。手順のレクチャー依頼に応じて、リアクションや質問にも対応しながら淹れ方とコツを案内した。

そのほか、メッセージアプリを画面共有して、返信メッセージを相談するシーンもある。

共有機能の使い方は簡単で、アプリのメッセージ欄右端の「Advanced Voice Mode」から、ビデオをタップすると利用できる。画面共有もモード起動後に三点リーダーから「画面を共有する」を選択し、見せたい画面を開くだけとシンプルな仕様。日々の生活の中で手軽に使えそうだ。

また同日、「Adovanced Voice Mode」の音声に「Santa(サンタ)」の声も追加した。陽気で明るいイメージのサンタらしい声で質問に答えてくれる。動画では、「好きなトナカイは?」と質問する様子も公開。2024年12月末までの期間限定で利用できる。

公式サイト「12 Days of OpenAI」ハイライト

Top Image : © OpenAI

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