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2022.08.31
知財ニュース
サントリーが“日本で唯一氷河が現存する”北アルプスを1万枚の空撮で丸ごと3Dモデル化─スマホで擬似旅行

サントリー食品インターナショナル株式会社は、「サントリー天然水」の魅力を伝えるコミュニケーションの一環として、「サントリー天然水」第4の水源「北アルプス」周辺に、日本で唯一氷河が現存することに着目して作ったインタラクティブコンテンツ「~IMMERSIVE NORTHERN ALPS EXPERIENCES~ ENDLESS DAWN そしてまた、朝が来る。」を、2022年7月29日(金)より「サントリー天然水」特設サイトで公開した。
同社は「サントリー天然水」の第4の水源として、2021年6月末より長野県大町市の生産拠点「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」から「サントリー天然水〈北アルプス〉」の出荷を開始した。新たな水源である北アルプスエリアの魅力を消費者に伝えるコミュニケーションとして、日本で唯一の山岳氷河が現存する北アルプスを舞台に、長い年月を経て育まれる水の物語をテーマに本コンテンツは制作されている。
本コンテンツに登場する北アルプスは、フォトグラメトリという手法(※)を駆使して、約1万枚以上の空撮写真で丸ごと3Dモデル化したもの。映像は朝日に輝く氷河を望むシーンから始まり、雄大な北アルプスを周回し、まるで自動の乗り物に乗って一気に駆け巡るアトラクションのようにストーリーが展開する本編映像と、北アルプスの水にまつわる証言集(ナレーション&コラム)が一体化したコンテンツで、日本で唯一現存する氷河の変遷や流動、地中の花崗岩を通ってろ過されていく水の流れなど、水循環の過程を疑似体験することができる。
(※)被写体をさまざまなアングルから撮影した写真から、3Dモデルを生成する技術
はるか上空から望む北アルプスの絶景や間近に広がる氷河など、天然水の工場見学だけでは味わえない、インタラクティブコンテンツならではのめくるめく新体験を楽しんでほしいとのことだ。
■制作エピソード
◇1万枚以上の空撮写真は入山困難な春先に撮影
コンテンツ用の北アルプスは、今年4月にヘリコプターから撮影しました。実は撮影エリアはこの時期、豪雪のため一般の人の入山は困難ですが、実際に撮影した写真を基に3Dモデル化した本コンテンツでは、通常は見ることができない春の北アルプスを近距離から観察することができます。ちなみに、約1万枚以上の写真を撮影し、カクネ里氷河を中心とした100平方キロメートルを、最大地上解像度10センチメートル程度という精度でモデル化しています。◇チーム一丸となって、北アルプスの魅力を網羅する迫力満点のコンテンツを制作
北アルプスは空撮写真を基に、全体を360度スキャンしてデータを取り込み、丸ごと3Dモデル化しました。それが完成した後、今まで見たことがない景色や視点、動きを追求すべく、バーチャル上でさまざまなカメラワークをつけて、試行錯誤しながらコンテンツ用のデータを撮影。北アルプスにおいて、何万年もかけて起こった地形の変化や自然現象などを、いかに限られた秒数で効率的かつダイナミックに見せることができるかに、スタッフ一人一人が持てる力と技術を注ぎ、制作チーム一丸となって、北アルプスの水を巡るすべての事象が凝縮された映像に仕上げました。
■コンテンツ概要
タイトル:「サントリー天然水」ENDLESS DAWN そしてまた、朝が来る。
公開開始日:2022年7月29日(金)
声の出演:石橋静河/間宮祥太朗/小野賢章/南條愛乃/香取慎吾/柄本佑(※ナレーション担当順)
公開先:「サントリー天然水」特設サイト
特設サイトURL:https://www.suntory.co.jp/water/tennensui/endlessdawn/
Top Image : ©︎ サントリー食品インターナショナル 株式会社