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2022.04.06
知財ニュース
転倒骨折リスクを低減する床「ころやわ」のMagic Shieldsが、マイクロソフト社の「Microsoft for Startups」に採択
株式会社Magic Shieldsは、マイクロソフトコーポレーションが提供する、スタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択されたと発表した。
Magic Shieldsは、転んだときだけ柔らかい、高齢者の転倒骨折リスクを低減する床「ころやわ」を製造するスタートアップ企業。2019年に設立され、自動車工学と医学をベースに、新素材と構造「メカニカル・メタマテリアル」の研究開発、および製造・販売を行う。世界で増加している高齢者の転倒による骨折を減らすため、転んだときだけ柔らかい「可変剛性構造体」を使用し「ころやわ」を開発。床やマットとして病院や高齢者向け施設へ提供している。
「ころやわ」は、これまで両立が困難とされていた、歩行時の踵やつま先、杖・車いす使用時の沈み込みが少なく、凹まない硬さである「歩行安定性」と「衝撃吸収性」という2つの性質を、世界で初めて合わせ持つ新素材・構造を採用している。200施設を超える医療機関・介護施設で導入されており、「ころやわ」上での大腿骨骨折は確認されていない(2022年2月22日時点)。
今回採択されたMicrosoft for Startupsとは、マイクロソフト社が提供する新しい顧客やチャネルパートナーとスタートアップを結び付け、グローバルなエコシステムを作り上げることを目的としたスタートアップ支援プログラムだ。世界140カ国以上で展開され、当プログラムに採択されたスタートアップ企業は、マイクロソフト社が提供するクラウドサービスAzureをはじめとしたテクノロジーのサポートに加え、同社のパートナーネットワークを活用した、事業拡大に適した専用のリソースが提供される。
Magic Shieldsは「Microsoft for Startups」に採択されたことにより、マイクロソフト社のAzureをはじめとするテクノロジーのサポートを活用し、今後は、Azure IoT、Azure ML、Azure Data Serviceを活用して堅牢性の高い製品を開発し、より多くの医療機関へ導入を目指すとのこと。
Top Image : © 株式会社 Magic Shields