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2023.05.26
知財ニュース
日本初、自治体公認VTuberをChatGPTでAI化─AIキャラクターによる自治体広報活動
株式会社アドバンスト・メディアは、茨城県公認VTuber「茨ひより」に、同社が提供するAI音声対話アバター「AI Avatar AOI」 とChatGPTを連携し組み込みAI化を行ったことを発表した。自治体公認VTuberのAI化は国内初となる。
「AI Avatar AOI」は、国内シェアNo.1のAI音声認識エンジン「AmiVoice」を活用し、人間の音声を認識して会話・応対ができるAI音声対話アバター。高い音声認識精度や、大手企業への採用実績などの話題性の高さが評価され、このたびの「茨ひより」への搭載が決定した。
同社は、「AI Avatar AOI」が持つ独自の対話システムと「ChatGPT」を連携することで、より高品質なAI対話を実現。さらに、茨城県と株式会社TRIBALCON.監修のもと「茨ひより」の性格、口ぐせ、言い回しなどの本来のキャラクター設定をそのまま再現し、自然な対話を可能にしている。
また、不適切な用語や意図しない応答を回避する独自のフィルタリング機能と、専門用語や固有名詞も高精度でテキスト化する辞書登録機能を活用しているため、さまざまな利用用途に応じた会話が可能。感情表現やモーション、アニメーションの忠実な再現を目指し、「茨ひより」の収録音声をもとにした音声合成を使用している。
なお、「AI茨ひより」は、「ニコニコ超会議2023」の茨城県出展ブースに登場。来場者は自然な話し言葉で自由な会話を楽しんだ。また、同イベントでは、「AI茨ひより」が、ウェザーニュースキャスターの檜山沙耶さんと対話するコラボ動画も公開された。
「AI茨ひより」は会話の中で「茨城県情報」を織り交ぜながら話す事で自治体の魅力を発信する広報活動を行っていくという。本来のキャラクターが持つ世界観を壊さないAI化に一層力をいれ、今後も展開していく予定としている。
Top Image : © 株式会社 アドバンスト・メディア