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2025.02.07

知財ニュース

資生堂、次世代マイクロニードル開発―独自構造で肌を傷つけずに肌深部へアプローチ、しわやたるみなどを改善

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資生堂は、肌への安全性を確保しつつ、美容医療に匹敵する高い肌改善効果を持つ次世代マイクロニードルを開発した。

同製品は、肌への負担が少ない「注入」と「押圧」の2つの機能を備えた独自構造が特徴。肌を傷つけることなく、皮ふ深部に有効成分を注入しながら物理的な押圧刺激を与えることで、従来のマイクロニードルの課題だった痛みや出血などのリスクを解決。免疫、血管、コラーゲン生成などに関連する遺伝子の発現を変化させ、表皮、真皮、血管を包括的に活性化する。

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今回の新しいアプローチにより、たるみ、バリア機能低下、しわといった複数の肌悩みを同時に改善することが実証された。

特に、ナイアシンアミドを配合した次世代マイクロニードルでは、通常の塗布に比べ、短期間でしわや透明感が改善。さらに、顔の下半分の体積減少、ほうれい線の改善、バリア機能の向上といった効果も確認された。

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次世代マイクロニードルは、最適化された針形状により、薬剤を素早く深くまで浸透させることも可能。ナイアシンアミドなどの水溶性薬剤の浸透量を大幅に向上させることが確認されており、高い効果が期待できる。

今回の研究成果の一部は、第34回国際化粧品技術者会連盟イグアス大会2024(IFSCC Conference 2024)で発表された。同社はこの技術を通じて、日常生活の中で手軽かつ安全に理想の肌を実現できる新たな価値を提供していきたい考えだ。

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Top Image : © 株式会社 資生堂

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