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大阪・関西万博
2025.06.24
知財ニュース
ZOZO NEXTらが開発、音を発するニット「紋響」を大阪・関西万博で展示

株式会社ZOZO NEXTと京都に本社を置くPoiesis Labs合同会社は、テキスタイルに圧電性フィルムを埋め込んだ“音を発するニット”「ニットファブリックスピーカー」を開発し、禅をテーマにした体験型インスタレーションとして2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に出展すると発表した。
7月14日(月)から7月20日(日)までの期間、関西パビリオン京都ゾーン「ICHI-ZA KYOTO 一座きょうと」にて展示する予定で、名は「紋響」として展示される。関西パビリオンへの入場は予約・抽選が必要だ。
ZOZO NEXTでは、ファッションとテクノロジーの融合により、素材や表現の可能性を広げる研究開発を進めている。今回の展示「紋響」では、ZOZO NEXTとPoiesis Labsが共同で開発したニットファブリックスピーカーを用いて、立体的で精密な編み技術と先端音響技術を融合し、テキスタイルそのものから音を発することで、空間全体を音で演出する新たな没入体験を創出している。
本展示では、3つの特長により、テキスタイルの可能性をさらに拡張した。
1つ目の特徴は、「圧電性フィルムを組み込んだニットファブリックスピーカー」だ。伸縮性のある糸を、株式会社島精機製作所の先端編み技術を用いて精密に配置し、様々な和柄をあしらった立体的なニット生地を開発。この生地に圧電性フィルムを組み込むことで、音の指向性を自在に設計できる特殊なテキスタイルを実現している。
2つ目の特徴は、「透明電極を使用したニットファブリックスピーカー」。透明電極を使用したフィルムスピーカーと、透け感のあるテキスタイルを組み合わせることで、空間と調和したスピーカーを実現している。
3つ目の特徴は、「多点制御技術による立体音場の生成」。複数の部位を同時に制御・振動させることで、立体的な音場を生成。「音が布から湧き上がる」ような、新しい没入感を創出している。
会場は禅を題材とした空間になっており、穏やかな響きとテキスタイルの柔らかな質感に包まれながら自己の内面と対話する体験を楽しむことができる。
Top Image : © 株式会社 ZOZO NEXT