News
2023.04.03
知財ニュース
SkyDrive社、大阪府の「空飛ぶクルマ」実装に向け「空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業」に採択─大林組・関西電力らと実施
空飛ぶクルマ(eVTOL/垂直離着陸型航空機)の機体メーカーである株式会社SkyDriveは、大林組、関西電力、近鉄グループホールディングス、東京海上日動火災保険株式会社と共同で、「大阪府内における空飛ぶクルマのある未来像啓発」を実施した。
本事業は、大阪府の「令和4年度 空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業補助金」事業に採択されたもので、大阪府民らを対象に「空飛ぶクルマのある未来」をテーマとしたセミナーやワークショップ、パネル展示を実施。来場者に現地アンケートを実施し、空飛ぶクルマの認知度と社会受容度を確認した。
調査では、以下の点が明らかになった。
・空飛ぶクルマの認識度:大人約70%、子ども約45%
・サービス利用で重視される項目(上位3項目):「安全性の徹底」「利用しやすい料金」「移動時間」
・サービス利用の希望場面(上位3項目):「遊覧飛行・レジャー」「エアタクシー(離島交通)」「エアタクシー(都市間交通)」
・空飛ぶクルマによる解決を期待する社会課題(上位3項目):「移動時間の削減」「離島や山間部などへの物流・交通の利便制向上」「交通渋滞の解消・緩和」
・大阪ベイエリアでの空飛ぶクルマのサービス(エアタクシー・遊覧)利用希望度:80%
SkyDriveは、2025年の大阪・関西万博を契機に、大阪ベイエリアから大阪広域での事業実装を目指し、社会受容性の醸成を試みてきた。2021年10月には空飛ぶクルマの認知度と社会受容度を確認し、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの事業可能性を検証するため、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施。その後も、様々なステークホルダーと連携し、講演による情報の発信や空飛ぶクルマの将来像を形成する活動を行なってきた。
今後、大阪での事業実装に向けて、本調査結果を大阪府らと共有し、空飛ぶクルマの機体開発と事業開発にフィードバックしていくとしている。また、地域住民や地元企業、周辺各種団体等の理解促進のため、引き続き安全性と社会受容度の向上に向けた活動を推進していくとのこと。
国内で唯一、有人飛行試験を実現し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与している同社。今後の動きに注目したい。
■株式会社 SkyDrive 概要
設 立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
所在地:豊田本社(愛知県豊田市挙母町2-1-1)
豊田開発センター(愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2)
豊田テストフィールド(愛知県豊田市足助地区)
東京オフィス (東京都新宿区)
大阪オフィス (大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800号 大阪駅前第1ビル8階)
「日本で初、SkyDrive『空飛ぶクルマ』の型式証明申請を国土交通省が受理―2025年大阪ベイエリアでのサービス開始へ」(ニュース記事)
Top Image : © 株式会社 SkyDrive