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2022.12.01

知財ニュース

超軽量透明断熱材のエアロゲル「SUFA」、タイルサイズ規格で提供開始─建築分野にも扱い容易に

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ティエムファクトリ株式会社は、同社の超軽量透明断熱材・シリカエアロゲル「SUFA(スーファ)」のモノリス体(板状断熱材)を、新たな形態の新規格「UAP」にてサンプル提供開始することを発表した。新規格「UAP」は一般的なタイルと同等の小型サイズのため幅広く使いやすいサイズで、また上下面を薄膜ガラスで覆っているため、取り扱いが容易とのこと。

エアロゲル「SUFA」は、90%以上が空気で構成され、軽量性と高い断熱性能を兼ね備えたエアロゲル素材。従来の断熱材(グラスウール)の約3倍の断熱性能を持つほか、限りなく透明に近いため、ガラスに挟んで使うことで高い断熱性を持つ窓ガラスを作成できる。

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今回、同社が開発した新規格「UAP」は、一般的なタイルと同等の小型サイズ。タイルのように組み合わせて使用可能で、かつ建築分野に馴染みの深い、広く使いやすいサイズ展開となっている。また、同社のラボラインに負担をかけずに製作でき、同社では透明のエアロゲルを同一品質で生産できるとのこと。また、一般的なエアロゲル素材は親油性が高いため、素手で触れると手の油分で白く濁ってしまうが、「UAP」は上下面が薄膜ガラスで覆われているため、通常のモノリス体よりも取り扱いが容易。タイルと同様に組み方、並べ方でのデザイン的な意匠で広く扱いやすいため、建築業界をはじめとする様々な業界での活用が期待される。

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また、同社では、量産開発に伴うパートナー企業を募集中。未来の居住空間やその他の設計でユーザーのインスピレーションを刺激する機会を提供するとともに、低炭素社会や大幅な省エネルギーを実現し、世界のSDGsに貢献する未来素材の普及に向けて、素材の面から着実にコミットしていくとのこと。

新規格「UAP」詳細

50 mm×100 mm(厚さ:10 mm―11 mm)
上下を薄膜ガラス接着加工済み(接着剤不使用)
熱伝導率:0.016 W/(m・K)
U値:1.5 W/(m2・K) [厚さ:10 mmにて計測(社内試験における数値)

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Top Image : © ティエムファクトリ 株式会社

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