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2025.06.09

知財ニュース

Philips、製品の交換部品を3Dプリントで手軽に製造して修理できるサービス「Fixables」を開始

PholipsFixables

Philips社は、同社の製品の交換部品を3Dプリントで手軽に製造できるサービス「Fixables」を開始した。

「Fixables」は、シェーバーなどのPhilips製品の交換部品を3Dプリントで簡単に入手できるサービスだ。3Dプリント可能なファイルがPhilipsのデジタルライブラリで提供されており、ファイルをダウンロードし、指示に従って、任意の3Dプリンターで交換部品を印刷するだけで製造できる。印刷にはPhilips推奨の素材および設定の遵守が必要。

現在はPhilips OneBladeシェーバー用コーム部品が提供されており、将来的に他製品への展開が予定されている。

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同社は、3Dプリントソリューションの開発に積極的に取り組むPrusa Researchと協力。この協力のおかげで、高品質な印刷データを用意することができるのだという。このプロジェクトは、Prusa Researchがチェコ共和国に拠点を置いているためチェコで立ち上げられた。

Philipsによると、ヨーロッパでは77%の人が新しい製品を購入するよりも修理を好むが、ほとんどの人は結局新しい製品を購入するのだという。特にチェコの消費者は修理に対して非常に前向きな姿勢を持っているとしている。

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同社の目標は、製品が不必要に廃棄物にならないようにすることだ。同社の製品をできるだけ長く使ってもらうために、ユーザーにより多くの選択肢を提供することが重要だと考えている。スペアパーツをオープンソースの3Dプリントファイルの形式で利用できるようにすることで、新しい製品をすぐに購入せず、紛失または破損したパーツを修理または交換できるようになる。

「Fixables」についてはこちら

Top Image : © Philips

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