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2024.12.05

知財ニュース

NTT東日本らが開発、α波増加・子どもの入眠を促進する音声絵本「おやすみ書店 みみみん」開始

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NTT東日本は、NTT DXパートナー、日販、日本テレビホールディングス、株式会社ブレインスリープとともに、子どもの寝かしつけの課題を解決する、音声だけの絵本サービス「おやすみ書店 みみみん」をリリースした。

このサービスは、子どもの寝かしつけを支援する音声コンテンツで、親子で聴くことで入眠を促進する新しいソリューションだ。効果検証では、一般的な読み聞かせに比べ、入眠時間が約7分短縮される結果が示されたという。

Sleep Network Hub「ZAKONE(ザコネ、以下、ZAKONE)」における新たな共創プロジェクトとして実施され、オーディオブック配信サービス「audiobook.jp」にて、2024年12月1日(日)に配信開始した。

n402844ef8c00 Sleep Network Hub「ZAKONE」。日本の睡眠課題解消に対してさまざまな企業が共同で睡眠改善に資する新規事業創出やサービス開発、イベントを企画する仮想コミュニティ

「みみみん」の特徴は、声の抑揚や間、音色などを分析し、子どものリラックス状態を引き出す最適な朗読手法を採用している点だ。朗読者には、日本テレビ元アナウンサーで絵本専門士として多くの読み聞かせ活動を行う杉上佐智枝氏を起用。子ども向けのコンテンツとして、古典的名作『手袋を買いに』(新美南吉)や『夜』(竹久夢二)など、心温まる4作品を第一弾として配信している。今後も毎週2作品ずつ新たに追加する予定だ。

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検証試験では、21名の2~6歳児を対象に実施。音声コンテンツが子どもをリラックスさせる効果が確認され、α波(リラックス時に現れる脳波)が増加する結果が得られた。また、入眠時間の短縮により、子どもの寝かしつけで負担がかかる保護者の一助になると考えられている。

「みみみん」の開発には、NTTグループをはじめ、日本テレビホールディングスやブレインスリープ、オトバンクなど、多様な企業が参加している。配信はオーディオブックサービス「audiobook.jp」を通じて行われ、今後は保育施設への提供や読み聞かせイベントの開催も予定している。

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この取り組みは、子どもの睡眠問題を解決し、親子の生活をより快適にすることを目指している。異業種企業コラボレーションを通じて、社会全体の睡眠課題に対応する包括的なプロジェクトとしても注目されている。

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Top Image : © 東日本電信電話 株式会社

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