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2023.09.01

知財ニュース

福知山市とパナソニックグループが環境に配慮した小中学校の給食食器を共同開発、市内の全23校へ導入へ

Kinari

京都府福知山市とパナソニックグループは、環境配慮型素材を活用した給食食器を共同開発した。9月4日から福知山市内の小中学校(全23校)での使用を開始する。

当食器は、福知山市とパナソニック ホールディングス株式会社マニュファクチャリングイノベーション本部、パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社が昨年6月6日に締結した協定に基づき製品化したもの。

パナソニックグループは、石油由来材料の削減と100%再生可能な材料として、プラスチックとして使えるサステナブルな素材「kinari(キナリ)」を開発し、2022年より量産販売を行っている。「kinari」はセルロースファイバーを55%以上の高濃度で樹脂に混ぜ込んだ、パナソニックの独自技術および登録商標からなる成形材料で、多くの企業からの関心を集め、リユースカップやカトラリー、ボタンなどの製品にも採用されている。

Kinari2

今回の給食食器には「kinari」を使用。福知山市との共同プロジェクトとして、福知山市内の森林からの間伐材を原材料として使用した「kinari」を用いて、環境配慮型の給食食器を実現した。9月4日から、福知山市の小中学校(全23校)で、全児童生徒分の約6,700セットが使用される予定だ。さらに、福知山市ではこの食器の導入を契機に全小中学校で環境教育を推進しており、その内容についてもパナソニックグループが協力している。

福知山市とパナソニックグループは今後、この食器の活用を基に、他の分野への展開も視野に入れ、地域の課題解決や環境負荷の低減を目指し、持続可能な社会の構築に向けての取り組みを強化していく予定だ。

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Top Image : © パナソニックホールディングス 株式会社

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