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2025.02.05
知財ニュース
コマツ、世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」に初出展―月面建設機械と水中施工ロボを披露
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建設機械大手のコマツは、1月7日から10日まで米国ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」に初出展し、月面建設機械や水中施工ロボットを披露した。
注目を集めたのは、月面での使用を想定した建設機械の実物大モックアップの初展示だ。
同社は、国土交通省のプロジェクトの一環として、2021年から月面建設機械の研究開発を進めてきた。地球の約6分の1の重力や、極端な温度変化など、月面の過酷な環境下でも稼働する機械を実現するため、デジタルツイン技術や電動駆動技術などを駆使して開発に取り組んでいる。
また、同社が開発した水中施工ロボットのコンセプトマシンも展示。同製品は、水深7メートルまで対応可能なバッテリー駆動のゼロエミッション機で、遠隔操縦による高精度な施工を可能にするもの。
日本国内での実証実験では、遠隔操縦による浚渫作業や電動駆動の実用性が確認されており、将来的には水深50メートルまでの稼働を目指し、ダム湖の浚渫や洋上風力発電のケーブル埋設など、幅広い用途への展開が期待されている。
同社は今回の出展を通じて、最先端技術を持つ世界中の企業との連携を深め、持続可能な社会の実現に向けた新たな価値の創造を目指していきたいとコメントした。
Top Image : © コマツ 株式会社
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