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2023.03.20

知財ニュース

国交省ら、商用可能な日本の3D都市モデルが無料で使える「PLATEAU SDK for Unity」を配布開始

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国土交通省と株式会社シナスタジアは2023年2月28日、国土交通省の3D都市空間情報プラットフォーム「PLATEAU(プラトー)」をUnity上で使える「PLATEAU SDK for Unity」を配信開始した。

「PLATEAU」は、国土交通省が主導・推進する日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト。「建築物」や都市計画区域などの「都市計画決定情報」、土地の用途を示した土地利用、都市のインフラである「道路」や「橋梁」などの都市のデータを、誰でも自由に利用できる。

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「PLATEAU SDK for Unity」は、PLATEAUの3D都市モデルを使用するための日本の政府機関初となるアセット。「PLATEAU」の豊富な3D都市モデルデータをUnityプロジェクトへ直感的にインポートでき、現実世界のアプリケーションや都市シミュレーションを簡単に開発できるという。

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「PLATEAU SDK for Unity」は、2D・3Dモデルやテクスチャ、オーディオなど82,000種類を超えるアセットがユーザーから出品されているUnity Asset Storeで配信する。日本政府機関が出品した初めてのアセットとなった。

開発に携わった国土交通省 都市政策課 課長補佐の内山氏は、「PLATEAUが提供する高度な3D都市モデルデータをUnity上で活用することで、従来の3Dデータの活用では難しかった先進的なまちづくりを推進したい」としている。

なお、発表元のユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社では、本リリースを受け、「PLATEAU SDK for Unity」のチュートリアル、Unityで3D都市モデルを扱う方法をまとめた特集ページをUnity Asset Store内で公開。こちらも併せてチェックしたい。

■「PLATEAU SDK for Unity」主要機能
・直感的なCityGMLインポート(PLATEAUの3D都市モデル標準製品仕様・第2版に準拠した3D都市モデルデータをUnityのシーンへインポート)
・シーンに取り込んだ3D都市モデルの外観を調整(地物形状のLOD設定、地物タイプの表示・非表示など)
・3D都市モデルのFBX、OBJ、glTFへのエクスポート
・3D都市モデルの属性にアクセスするためのC# API提供
・マルチプラットフォームのサポート(Windows、macOS、iOS、Android)
・Unityのすべてのレンダーパイプラインをサポート(URP、HDRP、Built-in)

プレスリリースはこちら

「PLATEAU SDK for Unity」配信URL

Unity Asset Store内 特集ページ

「PLATEAU」公式サイト

「PLATEAU」知財記事

Top Image : © ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン 株式会社

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