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2021.11.05

知財ニュース

小学3年生の自由研究を特許出願─巻いて使って、繰り返し洗えるシート製ストロー「STROLL」が発売

STROLL

味噌、醤油、調味料、レモンティーなどの製造販売を行う光浦醸造工業株式会社(山口県防府市)から、小学生の自由研究より生まれた、巻いて使用し、繰り返し洗って使うことができる環境に優しいストロー「STROLL(ストロール)」が発売された。当時小学3年生の娘の夏休みの自由研究で生まれ、親子共同で特許出願をしたものが、2021年9月に特許庁より特許査定通知を受領したものとなる。

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このストローは1枚のシートからできており、好みの太さに巻いたらベルトで固定しストローとして利用する。飲み終わったらストローを広げて洗い、何度も繰り返し使用することができるというもの。

2019年に当時小学3年生だった娘が、夏休みの自由研究で取り組んだストローの研究で発明したシート製ストローのアイディアをもとに、父の光浦健太郎氏が特許を出願。2021年6月には、光浦醸造の新規事業として『STROLL』ブランドを立ち上げ、この「STROLL_01(ストロール01)」をリリースした。2年の歳月を経て同年9月16日に、今回の特許査定の受領となった(出願番号:特願2019-227741・登録番号未付与)。

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自由研究は、自然由来の素材のストローと、繰り返し使えるストローの比較から始まり、自然に還る素材として、麦わら、竹、葉っぱ、マカロニなどでも試作した。検証の結果、自然に還る素材は「繰り返し使用できない」「強度が足りない」ことと、繰り返し使えるストローは「洗いにくい」「口当たりが悪い」という欠点から、葉っぱやライスペーパーを巻いてストローを作ったようにクリアファイルを巻いて作れば、繰り返し使えて洗いやすいのではないかと思いついた。

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様々な巻き方を研究しながら、A4のコピー用紙を使って設計図を作成。その展開図をもとにクリアファイルでシートを作り、丸めたシートの止め方の研究を経て、洗って繰り返し使える「環境にやさしいストロー」が完成した。

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物流や環境面のメリットとして、コンパクトなスペースで保管や運搬が可能なこと、物流コストとCO2排出量の削減ができること、繰り返し洗って使えるなどの特徴があり、さらにシート状なことから大胆な印刷を施すことも可能。光浦醸造のサイトでは、ノベルティなど向けの大量印刷の問い合わせも受け付けており、繰り返し使用することで廃棄プラスチックに向き合うストローとなっている。

現在、「STROLL_01」よりさらに携帯性に優れ、衛生的に取り出し衛生的に巻ける改良版のストローとして、新アイテム「Origami straw」のクラウドファンディングを開始している。今後も試作やクラウドファンディングでの販売を経ながら、改良版の開発着手を行なっていく予定とのことだ。

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光浦醸造公式サイト
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Top images:© 光浦醸造工業 株式会社

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