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2021.09.30

お知らせ

「超・自由研究アワード2021」受賞作品発表

超自由研究バナー-入賞作品発表

受賞作品発表

2回目の開催となった「超・自由研究アワード2021」。日常生活の中で生まれた疑問をもとに繰り返した実験報告や、世相を反映したアイディアが光る作品、粘り強い調査を続けた研究など、素晴らしい作品が集まりました。
昨年を大きく上回る応募数の中から厳正なる審査を行い、入賞作品は以下の4作品となりました。
未来を担う小学生たちが考えた「知財」をご覧ください。

最優秀賞

「そのマスク、野菜畑につきポイすてして下さい」
宮﨑 宗獅郎 (大阪府 / 三年)

宮﨑そうしろう

作品概要と評価ポイント
コロナ禍でマスクのポイ捨てが増えているという社会課題から「捨てても地球環境に害のないマスクを作ろう」と着想した、マスクのプロトタイピングをまとめた研究。すりつぶした野菜をベースに、植物の種が混ぜられているため、使用後に水をやると発芽して野菜や花が育つ仕組み。複数の野菜を使って比較実験をすることで、よりマスクに適した素材を探す研究になっている。コロナ禍と環境問題にアプローチする発想と、やさいマスクというプロダクトの今後の可能性に審査員の期待が集まった。

IMG 1915

野菜マスク IMG 4513

受賞コメント
じゅしょう出来てとてもうれしいです。コロナかでマスクのポイすてがふえたので、「マスクをすてたらぎゃくに何かいい事がおこればいい」と思い「すてたら緑がふえるマスク」について、実は令和二年の冬くらいから考えていました。このマスクが海の生き物をすくい、地球のさばく化をふせぐ発明になればいいと思います。

保護者の方より
人類の課題とも言える環境問題─。彼が興味を持ったのは一年生の時、東南アジアへの旅行が切欠の様に思います。ゴミが大量に浮かぶ川には、幼いながらに衝撃を受けたようでした。その後積極的にゴミ問題に取り組み、彼なりに様々な研究を重ねています。今回初めて動画撮影に挑戦し、緊張しながらも大人顔負けの言い回し。流石動画配信世代の令和っ子と驚かされました。これからはグリーナリーの時代。持続可能な未来を作る次世代の担い手として世界に羽ばたいて欲しいと思います。

優秀賞

「バイオリンの弓ってすごい!ヒミツのきろく 〜わたしが作るとどうなるの?!〜」
西岡 美琴 (東京都 / 二年)

西岡美琴

作品概要と評価ポイント
習い事として幼い頃から親しんできたバイオリンの“弓”に着目し、弓によって音が変わる仕組みを自作して実験することで追求した研究。バイオリンの歴史を調べたり、専門家に話を聞きに行ったりと、さまざまな方法で多角的にアプローチしている。自分が好きなことへの強い探究心と行動力、柔軟な視点でまとめあげる姿勢が評価されての受賞となった。

バイオリン表紙

受賞コメント
しょうをいただけて、すごくうれしいです!ありがとうございます。先生やバイオリンやさんにも早くおれいを言いたいです。わたしが作った弓はぜんぜんうまくいかなかったけれど、何百年も前からたくさんの人が考えて今の弓にかわったのだと分かったので、わたしも色んなじっけんをしてもっとよい音を出したいです。しっぽの毛をくれるお馬さんのことをわすれずにおけいこをがんばって、すてきなバイオリニストになりたいです。

保護者の方より
「なぜ弓はこの形なの?馬の毛じゃないとだめなの?」という素朴な疑問から自分で弓を作りたいと始まった研究でしたが、ご協力くださった方々のおかげで弓の歴史や毛替えも学べアンサンブルの音色の変化も体感して、バイオリン愛が深まったようです。自作の弓は思うように鳴らなかったようですが「だめだって分かったことも発見だね」という姿に自由研究の醍醐味を感じました。娘は幼い頃から「クッキーみたいに雲をぬいて飛行機雲ができるのかな?」などと予想しては調べることが好きな子どもでした。これからも娘なりに「なぜ?」を解き明かす日々を、見守ってまいります。

優秀賞

「僕が速く走るためには・・・?」
山田 翔太(岐阜県 / 六年)

山田翔太

作品概要と評価ポイント
左前腕欠損という障がいを持ち、走ることへの苦手意識を克服するために始めた陸上競技において「少しでも速く走る方法」を探究した実験。速くなる条件の仮説を立てたうえで、さまざまな走り方のパターンから最適なフォームを導き出す、論理的な研究作品となっている。網羅性の高い実験方法と、研究としての組み立て方がしっかりしていることが高く評価された。

山田翔太表紙

受賞コメント
優秀賞をもらえたと知り、とてもびっくりしました。 「もっと速く走るためにはどうすればいいのか」と思い、色々な走り方を試して自分なりの走り方を見つけてみました。 また、ぼくが応援しているパラリンピックの選手を紹介して、陸上に興味を持ってほしいと思いました。これからも陸上を続けたいです。

保護者の方より
真面目でみんなに優しいお兄ちゃんです。普段から父と子で陸上を取り組んでおり、少しでも自分が納得いく走りが出来るよう今回、一緒に研究してみました。パラリンピックもあり、少しでも皆さんに興味をもって頂けたらと思います。

優秀賞

「はなすとき1ばんだいじなところ」
岩田 ゆま (新潟県 / 一年)

岩田ゆま

作品概要と評価ポイント
マスク生活で話す相手の表情がわからず困った経験から、人が話す際の印象は顔のどの部分で判断されているのか?を実験によってまとめた作品。シンプルな研究ながら、コミュニケーションに重要な要素を導き出し、社会への解決策の提示で締めくくられている。大人でも解決できていない現代社会の課題への新たな提言として、今後の応用展開に期待が集まった。

はなすときマスク

受賞コメント
私はこの結果をきいてとても嬉しかったです。マスクをしていてもこれをしたらきっとみんなお友達やまわりの人の嬉しい気持ちや悲しい気持ちがわかって、きっともっと仲良くなれるとおもいます。だからたくさんの人にこのことを知って笑顔になってほしいなと思います!

保護者の方より
日頃から気になったことはノートに書くということをしていた娘は、学校のマスク生活からこの研究にたどり着きました。ひらめいた、と言ってどんどん書き上げたこの内容には親でもハッと気付かされることばかり。子供の視点には多くの発見があることを改めて気づかされました。 

佳作

以下は惜しくも受賞は逃したものの、優秀な作品として審査員の評価が高かった作品です。

「食べれる野草、果実、山菜とキノコ」寺本 晃(大阪府/ 六年)

「大丈夫ウォッチ~僕らは逃げきれるのか!?速さでとき明かす恐竜と肉食動物~」鷺森 蒼一(東京都 / 三年)

「音の世界」米谷 唯宇(神奈川県 / 三年)


※超・自由研究アワード2021 詳細は【こちら】

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