News
2023.09.06
知財ニュース
パッケージ案をAI生成「パッケージデザインAI」に棚評価とネーミング・コピー評価が追加─消費者が好むデザインや文字をAIが評価
マーケティング・リサーチとデザイン開発を行う株式会社プラグは、東京大学と共同研究し、大量のパッケージデザイン案を生成・評価する「パッケージデザインAI」に、「棚評価」と「ネーミング・コピー評価」の2機能を追加したことを発表した。
「パッケージデザインAI」は、1020万人の消費者調査の学習データをもとに、アップロードされた画像からAIが消費者に好まれるパッケージデザインを自動評価・生成するAIサービス。
消費者のデザインに対する評価をAIが予測する「評価AI」と、1時間で1,000案のパッケージデザイン案を生み出す「生成AI」があり、消費者のデザイン評価をフルオンラインで短時間に獲得できることから多くのマーケターの関心を集めている。
今回追加される機能は、「棚評価」と「ネーミング・コピー評価」の2つ。「棚評価」は、棚での商品の視認性をAIが予測する機能で、商品棚の画像をWEBにアップロードするだけで、競合商品や商品が置かれる位置によって、自社商品がどの程度注視されるかをヒートマップで確認。注視される度合いと位置をヒートマップで可視化でき、営業が小売業者に棚の並べ方を提案する際に役立つ。
注視される部分を可視化し、例えば、競合商品の並びは固定し、自社のデザイン2案を比較すると、競合商品の中で、より目立つデザインを選ぶことができる。
また、「ネーミング・コピー評価」では、味の表現など、商品デザインには欠かせない文字情報の評価機能をAIに新たに導入。商品デザイン画像と合わせてネーミング候補を入力すると、どのネーミングやコピー、味の表現が消費者に最も好まれるかをAIが予測し、スコアを算出する。
低価格・短時間で使用でき、商品の売り上げ向上にも大きく貢献している本AI。同社では、海外のユーザー向けに英語版での提供も開始。今後、国内外で活用されることに期待したい。
Top Image : © 株式会社 プラグ