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2022.05.04
知財ニュース
転んだときだけ柔らかくなる床「ころやわ」に、スペースに合わせて組み立てられる「どこでも ころやわ」が新登場
株式会社Magic Shields(マジックシールズ)は、高齢者の転倒骨折リスクを低減する床「ころやわ」にラインナップを増やし、医療・福祉施設のスペースに合わせて組み立てられる「どこでも ころやわ」を開発。4月13日より発売開始した。
「ころやわ」とは、転んだ時だけ柔らかくなり衝撃を吸収してくれる置き床。柔らかい素材と重さに強い構造を組み合わせることで、「歩行安定性」と「衝撃吸収性」を実現。これまで両立が困難とされていたこれら2つの性質を、世界で初めて合わせ持った新素材・構造を実現している。歩行や車椅子などの重さでは凹まないが、転倒時には柔らかく凹み衝撃を和らげる。
2020年に、医療・福祉施設向けに「おくだけ ころやわ」(ころやわ マットタイプ)を発売以来、200施設を超える医療・福祉施設で導入されており、「ころやわ」上での大腿骨骨折は確認されていない(2022年4月13日時点)。
今回新発売の「どこでも ころやわ」は、医療・福祉施設関係者からのニーズに応え、新たに開発された新製品。
繋ぎ目のない表面カバーが、衝撃を吸収する同社の「メカニカル ブロック」と「スロープ」を覆うことで、清掃性、衛生面が向上。表面カバーは、東リ株式会社と共同開発した吸着技術を用いた特殊ビニール床シート(特許出願中)で、両面テープや養生テープを使わなくても優れた吸着力を発揮する。表面カバーは剥がし貼り替えが可能で、別の場所への移動も容易となっている。
また、今回の「どこでも ころやわ」は部品を組み合わせて使用するタイプのため、それぞれの医療・福祉施設のスペースに合わせて幅や長さを調節し、組み立てと設置ができる。同社では、ニーズに応じ、広い面積に対応させるカスタマイズ設置など、個別の要望に合わせたサイズ調整についても相談を受けていく方針という。
そのほか、医学療法士による提案にも対応する。マジックシールズの理学療法士が、特定の疾患を持つ患者や利用者の心身の状況に合わせて安全な環境を提案し、床頭台や点滴スタンド、ベッドとの位置関係に合わせた設置や、手すり、ポータブルトイレ、センサーマットのような福祉用品との併用といった個別の要望に合わせたオーダーメイドでの設置範囲や設置面積の提案も可能とのこと。
マジックシールズは 、「すべての人が骨折を気にすることなく、自分の意思で自由に動ける」社会の実現を目指しており、今後、医療・福祉施設のみでなく、一般家庭でも簡単かつ安心に使える製品とサービスを提供していくとしている。
■製品名:「どこでも ころやわ」(ころやわ Pro20 組み立てタイプ)
■1床用セットサイズ:120 ×180cm
■納品仕様:スロープ 10枚、角スロープ 2枚、メカニカル ブロック 12枚、表面カバー 1枚
URL:https://www.magicshields.co.jp/coroyawa/
Top Image : ©️ 株式会社 Magic Shields