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2023.03.31
知財ニュース
KDDI、クリエイターエコノミーを創出するメタバース・Web3サービス「αU (アルファユー)」を始動─3年で1000億円投資
KDDIは2023年3月7日、誰もがクリエイターになれる世界を実現するWeb3・メタバースプラットフォーム「αU (アルファユー)」を始動する。
「αU」は、メタバースやライブ配信、バーチャルショッピングなどを通じて、利用者が「体験する場所」から「発信する場所」へと発展するWeb3時代のサービス。リアルとバーチャルの境界がなくなることで、利用者が音楽ライブやアート鑑賞、友人との会話やショッピングなどの日常体験をいつでもどこでも楽しめる。
5G通信とAR・VR技術を活用した都市体験の拡張に取り組んできた同社。都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」では、新しいエンターテインメントの形としてアーティストによる音楽ライブやアニメ・漫画キャラクターのトークショーなど、バーチャル空間を起点とした都市連動体験を提供してきた。
なお、同社では、2023年3月8日から12日まで、「αU」各サービスを無料で体験できる「αU spring week 2023」を渋谷区で開催。「αU live」ではBE:FIRSTの音楽ライブ、「αU metaverse」では、水曜日のカンパネラの音楽ライブや吉本芸人のお笑いライブが開催された。また、「αU market」ではZ世代から注目を集めるイラストレーターのアート作品(NFT)が販売され、「αU place」ではau StyleやアパレルショップLui'sが再現された。
また、ローンチに際し、最新テクノロジー研究を行う「αU resarch」とクリエイティブプロダクションTHINKRが運営するオリジナルIPプロジェクト「KAMITSUBAKI PROJECT」が、リアルとバーチャルの可能性を拡張するプロジェクト「prompt αU(プロンプト アルファユー)」を3月7日より始動。第一弾として、展示会を渋谷ZERO GATEにて3月31日まで開催している。
同社では、αUを冠として、今後もWeb3サービスを拡張する予定。さらに、国内外のパートナーと連携して国内のクリエイターやコンテンツのグローバル展開をサポートし、クリエイターが価値を生み出しその対価を得られるクリエイターエコノミーを創出していくとしている。
■「αU (アルファユー)」サービス詳細
・αU metaverse
バーチャル空間に再現された渋谷や大阪の街を舞台に、アーティストによる音楽ライブや、利用者同士の会話を楽しめ、さまざまなコミュニティに出会えるメタバースサービス。
・αU live
360度・自由視点映像で高精細な映像を視聴できるライブ体験サービス。アーティストと会場をバーチャル空間に再現し、視聴者はリアルのライブに近い体験ができる。バーチャルで活躍するアーティスト、リアルで活躍するアーティスト問わず、さまざまなパフォーマンスを楽しめる。
・αU market
デジタルアート作品の購入ができるマーケットプレイス。有名ファッションデザイナーや著名なアーティストによる作品が限定で購入できる。また、NFTストア「αU dotadp」の第1弾として、au Design project 20周年の記念NFTやZ世代から支持されるアーティスト雪下まゆ氏、ヨシフクホノカ氏、バウエルジゼル愛華氏のNFTを発売する。
・αU wallet
αU marketで購入したデジタルアート作品(NFT)や売買時に使用する通貨である暗号資産の管理ができる暗号資産ウォレット。「Polygonブロックチェーン」対応のマーケットプレイスで購入したNFTも管理できるほか、売買する際に使用する暗号資産「Polygon (MATIC)」の送金・入金ができる。
・αU place
好みの商品を物色したり、家族や友人と買い物ができたりといったリアル店舗の良さと、いつでも買い物ができるECの良さを兼ね備えた新しいショッピングを実現。店舗スタッフの商品説明やアドバイスもビデオ通話で受け取れる。また、出店者は、店舗の外観と店内をスマートフォンで撮影するだけでバーチャル空間に再現可能。リアル店舗でスマートフォンをかざすとARで商品情報を表示するなど、リアルとバーチャルの連動機能も提供予定である。
「KDDIや東急らが『バーチャルシティコンソーシアム』を発足─バーチャル渋谷など都市連動型メタバースのガイドライン整備」(ニュース記事)
Top Image : © KDDI 株式会社