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2023.10.13
知財ニュース
CoeFont、著名人の「声の権利」を守る「ボイス・ライト・プロテクション」を始動─不正利用を防止、権利者に収益還元
AI音声プラットフォームの「CoeFont」を運営する株式会社CoeFontは、声優や俳優、著名人の「声の権利」を守るための新しい取組み「ボイス・ライト・プロテクション」を開始した。
「ボイス・ライト・プロテクション」は、「CoeFont」で、声の提供者と利用者の間に契約関係を確立するもの。「CoeFont」に声を登録した声優や俳優は、自身の音声の利用について一般公開か許可制かを選択可能になる。
近年、生成AIの技術が進化し、声優や俳優、著名人のAI音声が不当に利用されるケースが増えている。しかし、現行法の下では「声の権利」は明確に確立されておらず、損害の証明のハードルが高いほか、不当利用者の特定自体が困難だった。
そこで同社は、こういった問題に対応するために今回の取り組みを開始。「声の権利」を契約上で保護し、AI音声の不正利用を未然に防止することで、声の権利の侵害リスクを低減し、声の権利者への正当な収益の還元を目指す。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者のQOL向上にも力を入れている同社。今後も、法律事務所などとの連携の上で、公正で倫理的なサービスを提供する方針を維持していくとしている。
「AI音声プラットフォーム「CoeFont」、“過去の音声”からAI音声の生成に成功─デジタルハリウッド大学と共同で」(ニュース記事)
Top Image : © 株式会社 CoeFont