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2021.12.07
知財ニュース
尿検査で手軽に肺がん、卵巣がんリスクを早期発見する検査サービス「miSignal™(マイシグナル)」―2022年2月より提供開始
Craif株式会社は、尿中マイクロRNAからがんを早期発見するがんリスクスクリーニング検査サービス「miSignal™(マイシグナル)」を2022年2月より医療機関を通じて順次提供開始する。「miSignal™」Webサイトにて、サービスの導入受付、相談受付を開始した。
がんリスク検査サービス「miSignal™(マイシグナル)」は、がんの発症や進行、転移に重要な役割を果たすマイクロRNA(以下miRNA)を尿から検出するPCR検査サービス。医療機関に尿を提供するだけで検査が可能。独自の技術により尿中の微量なmiRNAを効率よく捕捉し、早期のがんリスクも高い精度で検出する。
「miSignal」サービス最大の特長は“痛みがない”という点にある。痛みのない、手軽な尿検査により、負担なく気軽にがんのリスクチェックを行える。
2022年2月のサービス提供開始と同時に検査を開始する対象がん種は「卵巣がん」「肺がん」。卵巣がん、肺がん領域は、新しい医薬品や治療法の開発が進歩しているものの、根本的に予後を改善するためには、早期のうちにがんを発見し治療を開始することが欠かせない。
Craifは今後、研究開発の進捗とともに順次、検査可能ながん種を増やしていくとのこと。がんを早期発見できる手段を開発・提供することで、がんの予後改善に貢献していき、将来的には治療選択や予後モニタリングにも取り組んでいくとしている。
■サービス提供開始の背景(プレスリリースより引用)
日本におけるがんの罹患者数は、卵巣がんで13,049人、肺がんで122,825人、死亡率(対人口10万人)は、卵巣がんが7.5人、肺がんが60.9人です。卵巣は骨盤内臓器であるため、腫瘍が発生、増殖しても初期段階では自覚症状に乏しく、初診時約半数の症例がIII、IV期の進行がんであると言われています。近年の治療法の進歩により治療成績は向上してきているものの、初回治療の後、約7割が3年以内に再発をきたします。そのため、III期の5年生存率は46%、IV期は25.1%となっており、長期生存率は依然不良な状況です。予後改善のためには早期発見が重要ですが、未だに有用な検診手法が確立されていません。また、肺がんは、日本で亡くなられる方が最も多いがんです。喫煙者のリスクが高いことは知られていますが、近年は喫煙経験のない方の発症も増加傾向にあり、若女性の発症も多くなってきています。肺は生命に必須の臓器であるため、予後を良くするためには、がんが局所にとどまっている早期ステージのうちに発見する必要があります。現在、ハイリスクの方の検診手段として使用されることがある低用量CTは早期発見に有効な検査手段ではありますが、普及拡大には課題があります。一方で、現在比較的広く使われている胸部レントゲン検査では、予後が良い早期ステージのうちにがんを発見することが困難です。
このように卵巣がん、肺がん領域は、新しい医薬品や治療法の開発が進歩しているものの、根本的に予後を改善するためには、早期のうちにがんを発見し治療を開始することが欠かせません。Craifは、痛みのない、手軽な尿検査によりがんを早期発見できる手段を開発・提供することで、がんの予後改善に貢献して参ります。
Top Image : © Craif 株式会社