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2021.11.28

知財ニュース

転んだときだけ柔らかい床「ころやわ」のMagic Shieldsが1.4億円の資金調達、量産体制を拡大

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高齢者転倒時の骨折リスクを軽減する「転んだときだけ柔らかい床・マット『ころやわ』」を開発、提供する株式会社Magic Shieldsは、第三者割当増資により、1.4億円の調達を実施した。引受先はインクルージョン・ジャパンをリード投資家として、Monozukuri Ventures、信金キャピタル、グロービス。今回の調達により累計調達額は約1.8億円となる。資金調達を通じて「ころやわ」の量産体制を拡大し、全国の病院・高齢者施設での普及と、転倒骨折ゼロを目指す。

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2019年設立のMagic Shieldsは、高齢者の転倒による骨折を減らすため、転んだときだけ柔らかい「可変剛性構造体」を使った「ころやわ」を開発。床やマットとして病院や高齢者向け施設へ提供している。

椅子やベッドからの転落、車いすへの移乗や歩行からの転倒時には、「ころやわ」は大きく沈み込み、大腿骨の骨折リスクを軽減する「衝撃吸収性」を実現。転倒時には、フローリングに対して約半分に衝撃を抑え、骨粗鬆症の大腿骨骨折の目安荷重(221kgf)を下回る。

現在、120施設を超える医療機関・介護施設で導入されており、「ころやわ」上での骨折は確認されていないという(2021年11月1日時点)。

「ころやわ」は、従来両立が困難とされていた「歩行安定性」と「衝撃吸収性」という2つの性質をあわせ持つ新素材・構造を採用。歩行時の踵やつま先、杖・車いす使用時の沈み込みが少なく、へこまない硬さであり、「歩行時/車いす移動時の安定性」を実現している。

Magic Shieldsは調達した資金を活用し、病院・高齢者向け施設からの発注量増加にあわせた生産設備の拡充およびセンサーを含めた新商品開発、人材採用を実施するそうだ。

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Magic Shields「ころやわ」

Top Image : © 株式会社 Magic Shields

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