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2021.09.27
知財ニュース
「働く」のこれからを探るシェアオフィス『MIDORI.so Bakuroyokoyama』が東京・日本橋に10月上旬オープン
シェアオフィスMIDORI.soを運営するMirai Institute株式会社は、コーヒースタンド、アップサイクルスタジオ、パーマカルチャーガーデンなどを備えた、「働く」のこれからを探るシェアオフィス「MIDORI.so Bakuroyokoyma(みどりそう・ばくろよこやま)」を2021年10月上旬、日本橋・馬喰横山にオープンする。7階建の一棟をまるごとリノベーションしたこの施設は、コミュニティと発展、新たなカルチャーを発信する施設を目指し、今後もさまざまな試みを行う予定だ。
MIDORI.soとして4拠点目となるこの施設は、東京の東側エリアへは初進出となる。馬喰横山は服飾問屋街として知られる場所。元は世界中のバックパッカーが集うゲストハウスだったこの建物を、1階から7階まで、フルリノベーションして作られた。
施設1階には、地域のハブになることを目指すコーヒースタンド、地域のコンテクストを踏まえたアップサイクルスタジオを併設。スタジオでは服飾問屋から出る余剰な衣料を新しい価値に変える活動をしている。2階から6階は、ラウンジ、オフィス、キッチンに加え、ギャラリースペースを併設し、新しいカルチャーの発信地となるような取り組みを行い、屋上には「MIDORI.so Omotesando」で運営していた「パーマカルチャーガーデン」が引越し予定。3つの駅に近接する交通至便の地に、ビルを丸ごとリノベーションすることで、心地良い働きの場の創り、自立と共生をベースに、MIDORI.soのコンセプトである良質なカオスを目指す。
1階には、泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」と、ニュージーランド発のコーヒーロースター・Coffee Supremeが手がける新業態店舗「Parlor’s(パーラーズ)」が オープン。「Coffee Supreme」の豆を使ったコーヒーや、手軽なフードを楽しめ、食、音楽、アート、人、などが交流する社交場のような空間をつくることで、 地域コミュニティのハブ的存在として、 誰もが気軽に立ち寄れる地域に根付いた 「ちょうど良い」カフェとなることを目指す。「MIDORI.so」とともに馬喰横山で新たなカルチャーが生み出されることが期待される。
さらに1階奥には、アップサイクルをコンセプトの一つに新しい「つくる」を探求するスタジオ、「STUDIO MIDORI.so」がオープン。服飾問屋街である馬喰横山周辺の企業から出る使われなくなった商品などを使用し、新しい価値をつけて販売する試みの実施を予定している。また、刺繍ミシン、カッティングマシンRISOグラフプリンター、シルクスクリーン、タフティングマシンなど様々なマシンが導入されたスタジオは、ものづくりができる場所として一般利用もできる。
7階建ての屋上には小さいながらもアーバンファームが作られる。パーマカルチャーの石田紀佳氏、ソーヤー海氏が監修したこの農園は、ビルから出るゴミは屋上のコンポストにするなど「都心でゼロ・ウェイストが可能なのか」をビル全体で実験していく。並行して、農を中心とした都市の持続可能な生活文化を創造・発信していくオープンプラットフォームの運営をを行う「Tokyo Urban Farming」チームと連携をとり、その実態を記録する。
内装デザインは、MIDORI.soメンバーでもある「Plug-in Architects Inc.」のIlgin Tunc(イルギン・トゥンチ)、「株式会社勝亦丸山建築計画」の2社を起用し、問屋街の歴史を感じるレトロなビルの良さを活かしつつ、楽しく働くイメージが空間に落とし込みまれている。設計アドバイザーには「津賀洋輔建築事務所」、施工はBluebottle Coffeeなどを手がける「株式会社TANK」を起用した。
また、「MIDORI.so Bakuroyokoyama」は現在、リノベーションの際の機材購入や木材の運搬などにかかる費用をクラウドファンディングにて募集している。
Top Image :©Mirai Institute株式会社