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2024.05.07
知財ニュース
JAL、世界初の紙製歯ブラシを羽田・成田空港のJALラウンジで提供開始
日本航空(JAL)は、4月1日より、羽田空港と成田空港のJALラウンジにて、株式会社エステック製の紙製歯ブラシの提供を開始した。
エステックは、世界初の紙製歯ブラシを開発している。プレス加工技術でブラシ本体の紙材を約150tの力でプレス圧着し、本体に強度を持たせており、使い捨てでありながらも3回程度は使用可能。使用している紙の柄はFSC™認証済(※)の日本国産の紙を使用。宿泊施設やゴルフ場などの使い捨てプラスチック歯ブラシの代替え品として注目を集めている。
JALグループは、2025年までにJALの機内客室とラウンジにおいて「新規石油由来」の使い捨てプラスチックを用いた自社企画製品を廃止するという目標を掲げており、脱プラを実現する取り組みの中で、FSC™認証を取得済みですべてのハードルをクリアできるエステックの紙製歯ブラシという新たな選択肢を発見したという。
JALでは、「おにぎりの包材がバイオポリマーになったり、おつまみも包装ではなくなったり、いろんな変化をお客様に感じていただいてきた。最後が歯ブラシだったので、ここまで変えていることがお客様へ伝わればうれしい」と話している。
エステックは、今後も世界中のプラスチック製品を紙へ変えていく取り組みを継続するとしている。日本国内だけでなく、ヨーロッパや北米などへも展開を進めているという。
紙製歯ブラシ(エステック公式サイト)
※FSC™認証は、世界的な森林資源の減少が深刻な懸念される中、適切に管理された木材とその製品を消費者に提供することで、森林資源の保護を支援する仕組みを提供している。認証ラベルを付けられるのは、適切に管理された認証林や他の責任ある調達経路から得られた原材料で製造された製品のみ。
Top Image : © 株式会社 エステック