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2023.11.22
知財ニュース
Appleの元社員らによるHumane、手のひらに画面投影できるウェアラブルAIデバイス「Ai Pin」発表
Appleの元社員らによって設立されたHumane社は11月9日(米国時間)、手のひらに投影できるウェアラブルデバイス「Ai Pin」を発表した。この製品はウェアラブルプロジェクターであり、超広角RGBカメラを使って写真を撮影したり、テキストメッセージやメールを送信したり、外国語の通訳として機能することも可能。また、ChatGPTのような機能を備えており、質問に答えることもできる。
Humane社には、OpenAIの元CEOであるSam Altman氏やMicrosoftなどが投資しており、Ai Pinはこれら二社のAIモデルで動作する。
Ai Pinは日常的なアクセサリーとしての使用を目指しており、マグネット式バッテリーパックを合わせても重さは約55gで、シャツに取り付けることが可能。また、Ai PinはBluetooth経由でヘッドフォンとペアリングすることも可能だ。
自転車に乗る際やランニング中でもAi Pinを使用でき、1.5mの高さから落としても耐久性があるとも伝えている。
注意点として、ペースメーカーを使用している人は磁気干渉の可能性について医師に相談すべきとのこと。
Ai Pinをタップすると、手のひらに「Laser Ink Display」が投影され、手の動きで「Cosmos」というOSを操作できる。指でピンチするジェスチャーを行うことで、投影された内容を選択でき、拳を作るとホーム画面に戻ることができる。
4月のTED Talkで共同創業者のImran Chaudhri氏は、Ai Pinが着信時に発信者の電話番号を表示したり、メールを要約したり、食品の栄養価を教えるデモを披露した。最新のデモでは、Ai Pinに展示会についての質問をする様子が紹介された。
Ai Pinは699ドル(約10万6000円)から展開し、デバイス、2つのバッテリーブースター、充電パッド、充電ケース、ケーブル、アダプターが含まれる。
カラーはブラック×ブラック、ブラック×シルバー、ホワイト×シルバーの3色展開で、11月16日(米国時間)からアメリカで注文を受け受ける。ネットワークにつなぐためには、月24ドルの「Humane Subscription」が必要で、これには写真、ビデオ、メモなどのデータを管理できるクラウドストレージやHumaneのAIサービスへのアクセスが含まれている。
Top Image : © Humane